ノルウェーの世界遺産「ヴェーガ群島」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(5)
登録年2004年

ノルウェー中部の西海岸に位置するヴェーガ島を中心とした群島は、石器時代から人が住むエリア。ここは9世紀からケワタガモの飼育を行っていて、羽毛の売買は島の需要な産業でした。島に残る漁村や波止場、灯台など、これらは1500年以上にわたって漁師や農民たちが持続可能な生活を維持してきたという文化的景観として登録。

ここではヴェーガ群島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヴェーガについて詳しくなること間違いなし!

目次

ヴェーガ群島とは?

ケワタガモ/ヴェーガ群島
画像素材:shutterstock

北極圏のすぐ南方にあるヌールラン県のヴェーガ島と周辺の6500もの小島、岩礁を含めた約1072平方kmもの海域が世界遺産として登録。ここは古くから人が住む場所で、ヴェーガ島は1万年以上に渡って人が暮らし、漁と農業によって独自の景観が形成されていきました。彼らは毎年春に島へとやってくるケワタガモの飼育場を造り、繁殖期を通じて羽毛を集め、9世紀には既に住民たちはケワタガモの羽毛を売買しながら暮らしていたという記録が残るほど。おもに女性たちによってこの伝統は続けられてきました。

外海に浮かぶ島々は不毛な土地が多いですが、本土に近い島々の岩盤は栄養豊富で緑が多くなり、何世紀にも渡って放牧と干し草作りが行われてきました。ここは北欧においても海鳥の越冬地と知られていて、228種もの鳥類が訪れる地。現在残されている漁村や波止場、灯台、倉庫など、人々が自然とともに暮らしてきたという文化的景観が見られます。

ヴェーガ群島はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ヴェーガ群島
画像素材:shutterstock

ヴェーガが評価されたのが、以下の点。

登録基準(v)
ヴェーガ群島は、1500年に渡って北極圏の荒涼とした海岸の中で、何世代にも渡って漁と農業によって持続可能な生活を維持できるという方法が見られ、特にケワタガモの羽毛の採取や女性たちによる羽毛製品の製造などの独特の産業によって成り立っていたという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ヴェーガ諸島は、北極圏の地殻という不毛の土地に人が古来より暮らし、人々はケワタガモの羽毛産業を中心として何世代にも渡って漁と農業をしつつ暮らしてきたという文化的景観が見られるという点で評価されています。

ちなみに、ヌールラン県は北極圏のすぐ近くにありながら、実は緯度の割に温暖であるという独特の気候。しかも、人が定住した1万年前はさらに温暖で、壁画ではスキーを楽しんでいるというデザインもあり、この地方は積雪すらなかった時期があったということが判明しています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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