フィンランドの世界遺産「ヴェルラ砕木・板紙工場」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4)
登録年1996年

フィンランド南部にあるヴェルラ村には、かつて稼働していた砕木・板紙の工場と住宅地が存在し、ここは19世紀〜20世紀初頭にかけて、北欧と北米で繁栄した、パルプや製紙、板紙の生産に関連する工場集落の姿がよく残っています。特に赤いレンガで築かれた工場は、ゴシック・リバイバル様式の建造物が並び、現在は博物館として開放。

ここではヴェルラ砕木・板紙工場がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヴェルラ砕木・板紙工場について詳しくなること間違いなし!

目次

ヴェルラ砕木・板紙工場とは?

ヴェルラ砕木・板紙工場
画像素材:shutterstock

かつてフィンランドは製材・製紙業が基幹産業で、キミ川渓谷の北部に位置するヴェルラ村には、かつて利用されていた工場、住宅、発電所などが残っています。ほとんどが1890年代から20世紀初頭に築かれたもので、こういった集落は北欧や北米の針葉樹林が広がるエリアに多く存在していたのですが、ヴェルラ村の建造物は非常に保存状態が良好。

ヴェルラの最初の砕木工場が建設されたのは1872年。その10年後に板紙の工場が操業が開始されました。工場は1964年に停止しましたが、すべての建造物と機械は当時のまま保存されています。赤レンガの4階建ての工場は1895年にゴシック・リバイバル様式で建造され、1972年に博物館となりました。工場は約50棟の建造物で構成され、集落には工場長の豪華な邸宅や3つの水力発電所などが点在。キミ川の上流には7000年前の岩絵もあり、これも含めて世界遺産に登録されています。

ヴェルラ砕木・板紙工場はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ヴェルラ砕木・板紙工場
画像素材:shutterstock

ヴェルラ砕木・板紙工場が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
ヴェルラ砕木・板紙工場は、北欧と北米で繁栄した、パルプ、製紙、板紙の生産に関連する小規模な工業集落の非常によく保存された例で、19世紀から20世紀初頭にかけて建造された工場の中でも現在まで残っているものの一つであるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

かつて北欧や北米には、製材・製紙業で繁栄した集落が多く存在したのですが、ヴェルラ村に残る工場群は現在は稼働していないものの、非常によく保存されていて、当時の様子が分かるという点で評価されています。

ちなみに、現在でもフィンランドの林業はGDPを多く占めますが、それ以上に規模が大きいのが電子産業。フィンランドといえば、携帯電話市場のリーダー的存在であるノキアを筆頭に多くの企業がありますが、これは1970年代から国と民間企業が共同で留学費用の助成を広く行って、アメリカや西欧で学んだエリート層が増え、経済が発展した結果でもあります。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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