ヨルダンの世界遺産「ワディ・ラム保護地域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(3), (5), (7)
登録年2011年

サウジアラビアとの国境近くのヨルダン南部にあるのがワディ・ラム。ワディ(涸れ谷)というだけあってさまざまな谷やアーチなどがあり、自然が作り出した砂漠の絶景を見ることができます。そして、2万5000もの岩面彫刻など、人類がこの地で1万2000年もの間、自然と共に生きてきたという人類の進化の足跡なども残る遺産。

ここでは、ワディ・ラム保護地域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ワディ・ラムについて詳しくなること間違なし!

目次

ワディ・ラム保護地域とは?

画像素材:shutterstock

保護地域は、ヨルダン南部の7万4200ヘクタールの土地が登録。ほとんどが砂漠地帯で、断崖の間にある細い谷や岩のアーチ、洞窟など数百万年にわたる地球の進化が見られます。その独特の絶景は、映画のロケ地としてよく利用されており、『アラビアのロレンス』、『オデッセイ』、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などの撮影地としても有名。

特に『アラビアのロレンス』のモデルとなったトーマス・エドワード・ロレンスゆかりの地で、「知恵の七柱」と絶景スポットは彼の書籍から名付けられたもの。

ワディ・ラムには文化遺産も残っており、2万5000の岩面彫刻や2万を超える碑文など、1万2000年前から人類がこの地で活動していたということを証明しています。そして、アラビア語の元となったサムード文字やナバテア王国時代の遺構など、さまざまな時代の史跡も点在。ワディ・ラムは複合遺産として、アラビア半島での自然と人類の進化が見られる遺産でもあります。

ワディ・ラム保護地域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ワディ・ラムが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
敷地内に残る岩面彫刻や碑文などは、1万2000年前から人々がこの地で活動していたという証拠と見なすことができるという点。

登録基準(v)
岩面彫刻や碑文などからは古くから今までこの地で人が生活をしていたことが分かり、砂漠という厳しい環境の中でも生き続けてきたということ。

登録基準(vii)
保護地域は断崖とワディ、岩のアーチ、断崖など、雄大な砂漠の風景として世界的に評価されているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

砂漠の絶景が見られる遺産ではありますが、実は敷地内には考古学的な史跡もいくつかあり、複合遺産に登録されています。1万2000年前の人類の足跡も残っていて、特に人類史においては重要なスポット。

…しかし、旅行者としてはアラビアのロレンスの舞台であり、ロッククライミングとかハイキングの名所として有名。映画監督が大絶賛することが多いので、自然美としては世界トップクラスであることは間違いありません!

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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