ノルウェーの世界遺産「西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (8)
登録年2005年

ノルウェー南西部にあるガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド。南のスタヴァンゲルから北のアンダルスネスまで、南北約500kmも広がる広大なフィヨルド地域です。海底に沈むモレーンなども特徴的ですが、地球が作り出したフィヨルドの神秘的な風景は「自然の芸術」というべき風景が広がっています

ここでは、西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドについて詳しくなること間違いなし!

目次

西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドとは?

ガイランゲルフィヨルド
画像素材:shutterstock

そもそもフィヨルドという言葉はノルウェー語が語源となっていて、それは「氷河に削られた、高い断崖が海まで続く谷」であり、この2つのフィヨルドはまさにこフィヨルドの典型を示しています。ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドはノルウェー南西部に位置しており、フィヨルドらしい風景が眺められることから世界遺産に登録。

登録されているフィヨルドの高さは、海底約500mから地上約1400mまで。断崖の上からは多くの滝が流れ落ちています。特にフィヨルドの海底には、モレーンと呼ばれる、氷河によって砂や粘土、礫などが混ざった岩が堆積していて、地学的にも価値のある地形でもあります。

それでは、それぞれのフィヨルドの違いを見ていきましょう。

登録されている主な構成資産

ガイランゲルフィヨルド(北)

ガイランゲルフィヨルド
画像素材:shutterstock

ムーレ・オ・ロムスダール県にあるフィヨルド。「ガイランゲルに牧師はいらない。フィヨルドが神の言葉を語るから」という言葉で有名なほどに、美しいフィヨルドとして知られています。全長約60kmのフィヨルドで、フィヨルドの頂上には永久凍土があるのが特徴。南のネーロイフィヨルドに比べると、高い山に囲まれているフィヨルドの景観が広がります。

ネーロイフィヨルド(南)

ネーロイフィヨルド
画像素材:shutterstock

ソグン・フィヨーラネ県にあるフィヨルド。全長約100kmとガイランゲルフィヨルドの倍近くの長さがあります。山頂には氷河湖や氷河などがある緩やかな山々が続くのが特徴。

西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
画像素材:shutterstock

ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドが評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
この2つのフィヨルドは、地球で最も美しい景観のフィヨルドの1つと考えられているという点。

登録基準(viii)
フィヨルドの典型的な例で、更新世の時代は、このあたりは氷河が活動的だったということを示しているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

世界にフィヨルドという地形は数は多いけれど、この2つは「まさにフィヨルド!」と呼べるような典型的なフィヨルドなので、その点が評価されているということです。もちろん、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは観光地としても有名になるほど、他のフィヨルドと比べて、美しい風景が見られるというのポイントですね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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