ドイツの世界遺産「ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (4), (6)
登録年1996年(2017年拡張)

バウハウスは、近代建築四代巨匠の一人、ヴァルター・グロピウスによって開かれた総合造形学校のこと。この学校の開設によって、モダニズム建築に革命を起こすことになるのです。世界遺産に登録されているのは、ドイツ中央部のヴァイマルとデッサウ、そして、首都ベルリン(ベルナウ)の3都市の学校と建築物。

ここではヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、バウハウスについて詳しくなること間違なし!

目次

ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群とは?

バウハウスとは?

画像素材:shutterstock

近代建築四代巨匠の一人であるヴァルター・グロピウスが、ドイツ中央部にあるヴァイマルにて開校した総合造形学校がバウハウスの起源になっています。バウハウスとは、ドイツ語で「建築の家」という意味で、中世の建設職人たちの建設作業組合「バウヒュッテ」が名前の由来。彼は、中世の頃は芸術家と建築家が力を合わせて建築物を作成していたという例にならい、芸術を組合わせて建築を完成させるということを理想として、それを体現したもの。

それぞれの学科は「工房」と呼ばれていて、建設だけではなく、工芸や写真、デザインなどを含めて総合的な教育を行っていて、教授も建築家だけではなく、美術部門は芸術家、手工業は職人が担当するという画期的な教育システムでした。その中にはスイスの芸術家パウル・クレーなども教鞭をとったことも有名で、彼の絵画はどのジャンルにも属さない独特のもの。学生は当時の一流の前衛的な芸術家たちに教わることによって、感性がより磨かれていったのです。しかし、1933年にナチス・ドイツの命令によってバウハウスは閉鎖されてしまいました。

ヴァイマル校

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ヴァイマルはドイツ中央部にある文化都市。1919年にヴァイマル美術工芸学校とヴァイマル美術アカデミーを合併し、ヴァルター・グロピウスが校長となって開校。しかし、助成金の問題もあり、1925年に閉校となっていまいます。その後、ヴァイマルには工業デザイン学校だけ残り、現在はバウハウス大学として現存。

世界遺産としてはバウハウス大学の本部棟と、ベルギーの建築家ヴァン・デ・ヴェルデが手がけた建物、前衛的な邸宅であるハウス・アム・ホルンが登録。

デッサウ校

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1925年にバウハウスはザクセン=アンハルト州の新興工業都市であるデッサウに移転。2代目の校長としてハンネス・マイヤーを迎えたものの、共産主義者だった上に教授陣との対立も生み、近代建築四代巨匠の一人であるルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが3代目の校長に。結局、1932年にベルリンに移転。

当時の校舎が世界遺産に登録されていて、現在は「バウハウス・コレーグ」として都市をテーマに実験的な教育機関となっています。そして、近くにある「親方の家」と呼ばれるスタイリッシュな建築物も登録。

ベルリン校

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1932年にデッサウから首都ベルリンに移転するも、マイヤーが校長時代から共産主義者の多いというイメージを持たれ、ナチス・ドイツによって1933年に閉鎖させられてしまいます。

世界遺産としては、2017年に拡大登録された際に1928〜1930年にかけてマイヤーによって建造された、バウハウスのお手本的な時建造物「ADGB商業組合学校」が登録。

ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

バウハウスが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
バウハウスに関連した建造物は、モダニズムの前衛的存在として世界中の影響を与えたということ。

登録基準(iv)
バウハウスとその関連建築物は、モダニズム建築の原点的な存在で20世紀を代表する建築物であるという点。

登録基準(vi)
バウハウスは20世紀の芸術と建築に革命をもたらした原点であったということ。

世界遺産マニアの結論と感想

バウハウスという学校そのものが、革新的あり、現代建築において大きな影響を与えたということが評価されています。そして、校舎と教授たちによる作品もモダニズム建築のルーツ的存在であるというのもポイント。

バウハウスは建築の分野においては大きな影響を与えましたが、実は身近なデザインもここで考案されたのです。現在に通じる庶民的な家具デザイン、レゴブロックの原点であったブロック玩具、自撮りやコラージュ画像などもここで考案されたというとより身近に感じるかもしれませんね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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