フランシス・ドレークとはどんな人物?世界遺産マニアが解説

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フランシス・ドレーク(1543年頃〜1596年)は、イングランド出身の航海者・海賊であり、海軍の提督になった人物。彼はイギリス人としては初の世界一周を達成しました。フランシス・ドレークとはどういった人物だったのでしょうか?

今回はフランシス・ドレークがどんな人物だったかを世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、フランシス・ドレークについて具体的に理解できること間違いなし!

目次

フランシス・ドレークとはどんな人物?

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1543年頃ドレークは南イングランド、デヴォンのタビストックで生まれました。彼は子供の頃から航海の経験を経て、奴隷貿易の船長となり、やがて海賊(私掠船船長)として活躍するように。

1577年にプリマス港からスペインの支配する南米沿岸を襲撃しながら太平洋へ進出し、フィリピンやインド洋を経てイギリスに帰還。マゼランに次ぐ史上2番目の世界一周を達成し、帰国後、エリザベス1世から「ナイト」の称号を授与されます。

イングランドとスペインが対立するなか、彼はスペイン船を襲撃し莫大な財宝を奪っていきます。1588年にアルマダの海戦でイギリス艦隊の副司令官として任命され、海賊の戦い方を応用し、当時世界最強だった無敵艦隊を撃破。スペイン王フェリペ2世から「海賊」として憎まれるものの、イギリスでは英雄視されました。しかし、晩年はスペイン領のカリブ海遠征に失敗してしまいます。その後、病に倒れ、パナマ沖で死去。最期は船とともに海に葬られました。

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モロ要塞(ハバナ旧市街)/キューバ

モロ要塞/ハバナ旧市街とその要塞群
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1519年頃にスペインの征服者ディエゴ・ベラスケス(1465〜1524年)が、キューバ島の北西部に築いた都市が現在のオールド・ハバナ。やがてアメリカ大陸の砂糖やタバコ、奴隷交易の中心地となりました。

要塞は16世紀建造。ハバナ湾の入口にあり、20mもの高さの壁を持ちます。これはかつてドレークの攻撃を耐え抜いたとされるほど堅固なもの。

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カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群/コロンビア

サン・フェリペ要塞/カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群
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カルタヘナはコロンビア北部・ボリーバル県の県都であり、正式名称は「カルタヘナ・デ・インディアス」。カリブ海に面した港街で、ここからヨーロッパに黄金やエメラルド、香辛料などが送られ、カリブ海で重要な港街として発展。

しかし、その富を狙って1586年にドレークによって占領。莫大な賠償金を支払い、街は開放されたものの、スペインは堅固な防衛施設を築くようになります。

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歴史的城塞都市カンペチェ/メキシコ

歴史的城塞都市カンペチェ
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メキシコ東部にあるユカタン半島の西部に位置するカンペチェ州の州都。ここはマヤ文明の時代から都市が存在していましたが、16世紀にスペイン人によって征服され、植民都市となりました。カンペチェは植民地で獲得した銀や香木、毛皮などの富などをスペイン本国へ運ぶための重要な貿易拠点で、やがて北部のメリダに次ぐメキシコ湾で2番目に大きな都市へと成長。

しかし、街の富を狙う海賊が多く襲来。特にドレークなど、17世紀末から160年もの間、海賊の攻撃を受け続けました。

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世界遺産マニアの結論と感想

彼は史上2番目の世界一周を達成した冒険者である一方、スペインの船を襲う海賊という2つの側面を持っていました。略奪行為を働くものの、スペインの無敵艦隊を撃退した戦術によって、イギリスの海洋覇権の基礎を築き、イギリスでは「英雄」とされる一方、スペイン側からは「海賊」と見なされています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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