コロンビアの世界遺産「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(4), (6)
登録年1984年

コロンビア北部、カリブ海に面したカルタヘナは16世紀に建設された港町。この街には各地から黄金やエメラルド、香辛料が集まったため、海賊によく襲撃されました。その結果、海賊から防衛するために築かれたのは南米でも最大の要塞。街は富裕層、中産階級、一般市民が住む3つのエリアに分けられています。

ここでは、カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カルタヘナについて詳しくなること間違なし!

目次

カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群とは?

画像素材:shutterstock

カルタヘナはコロンビア北部・ボリーバル県の県都であり、正式名称は「カルタヘナ・デ・インディアス」。カリブ海に面した港街で、16世紀にスペインのコンキスタドール(征服者)、ペドロ・デ・エレディアによって築かれました。ここからヨーロッパに黄金やエメラルド、香辛料などが送られ、カリブ海で重要な港街として発展。

しかし、その富を狙って1586年にイギリスの海賊フランシス・ドレークによって占領。莫大な賠償金を支払い、街は開放されたものの、スペインは堅固な防衛施設を作ることを決意。16世紀後半には街をより囲むように城塞が造られ、18世紀までに現在の姿のような堅固な要塞が次々に追加。港の周りには、城壁や物見塔なども設置されました。

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城壁に囲まれた旧市街は3つのエリアに分かれています。大聖堂や修道院、宮殿、富裕層の家があるサン・ペドロ地区、中産階級の商人や職人が住んでいたサン・ディエゴ地区、そして、職人や奴隷が住んでいヘツェマニ地区から構成。特に17世紀建造の旧宗教裁判所には、18世紀にバロック様式のファサードなど加えられ、壮麗な建築物になっています。

登録されている主な構成遺産

サン・フェリペ要塞

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17世紀に完成した最も堅固な要塞で、カルタヘナの防衛施設の中心でありました。内部の通路は迷路のようになっていますが、これは侵入者を惑わす為にわざと造られたもの。実際にイギリス海軍の攻撃を防いだ時には重要な役割を果たしました。

カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

カルタヘナが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
カルタヘナの要塞は、16〜18世紀の軍事建築で最も優れたものであり、アメリカ大陸最大で完成度の高い要塞であったという点。

登録基準(vi)
スペインによるヨーロッパとの通商ルートにおいて欠くことができない存在であったということ。

世界遺産マニアの結論と感想

カルタヘナはヨーロッパと新大陸の交易において、かなり重要な港でした。しかし、街は海賊に襲われることが多かったため、年々と防御機能がプラスされていき、やがてアメリカ大陸最大の難攻不落の要塞へと進化したのです。

あまりにも難攻不落の要塞すぎて、捕らえられていた海賊が脱獄するのが難しい…ということで、ドイツのボードゲームではこれをモチーフにした、チームのコマを脱出させるというものを開発。そのボードゲームは「カルタヘナ」と名付けられています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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