世界遺産・富士五湖とは?それぞれの名前を大きい順にして世界遺産マニアが解説

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富士五湖とは、富士山の北側、山梨県側に点在する5つの湖を指すもの。これらは富士山の噴火によって形成され、それぞれの湖から眺める富士山は美しいことで有名で、国の名称にも登録されています。

ここでは、富士五湖を世界遺産マニアが大きい順にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

山中湖/6.77平方km

山中湖/6.77平方km
画像素材:AdobeStock

富士五湖でも最も東側に位置し、面積は6.77平方kmと最大の面積を持つ湖。ここは延暦大噴火(800〜802年)により溶岩が川をせき止めるように現在の山中湖が形成され、これが現在の相模川の源流ともなっています。

湖面に逆さ富士が綺麗に映ることから、展望スポットとして人気で、リゾートホテルなどの宿泊施設やレストラン、公園、研究所が湖畔に多く点在。

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河口湖/5.48平方km

河口湖/5.48平方km
画像素材:shutterstock

富士五湖でも最も北側に位置し、面積は5.48平方kmと2番目の広さではありますが、最大水深は14.6mと最大。ここは9世紀に溶岩流によって、西側に位置していた剗の海(せのかわ、現在の本栖湖と西湖)が排水する形で水が溜まり、現在の河口湖が形成されていきます。ここは流れ出る川がないタイプの湖のため、古くから洪水に悩まされ、用水路の開発が進められてきました。

河口湖は早くから観光開発され、平成には温泉を掘削して、富士河口湖温泉郷が作られ、ホテルや旅館、飲食店、お土産屋が並ぶエリアでもあります。

本栖湖/4.7平方km

本栖湖/4.7平方km
画像素材:shutterstock

富士五湖でも最も西側に位置し、面積は4.7平方kmと3番目の広さではありますが、最大水深121.6mと最も深いのが特徴。ここは平安時代初期までは「剗の海(せのうみ)」と呼ばれる広大な湖でしたが、800年の噴火によって西湖と分かれてしまい、現在の本栖湖が誕生しました。本州でも非常に透明度が高い湖として有名。

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西湖/2.1平方km

西湖/2.1平方km
画像素材:shutterstock

富士五湖でも中央に位置し、面積は2.1平方kmと4番目の広さ。富士山の火山活動によって生まれた堰止湖(せきとめこ)で、かつては西側の本栖湖と繋がっていて、貞観大噴火(864〜866年)によって精進湖と分断されてしまいました。ちなみに、南側には青木ヶ原樹海が広がっていて、ここも世界遺産に登録。

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精進湖/0.5平方km

精進湖/0.5平方km
画像素材:AdobeStock

富士五湖でも西から二番目に位置し、面積は500平方mと最も小さい湖ではありますが、最大水深15.2mと3番目に深いのが特徴。精進湖という名前は、富士参詣者が沐浴する7精進潔斎(しょうじんけっさい、身を清めること)」が由来とする説があり、一方、精進と書くのに「しょうじ」と呼ぶのは富士山の「背中」にあることから「しょう(背負う)地」であるのも由来の一つとか。

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世界遺産マニアの結論と感想

最後になぜ富士五湖と呼ばれるようになったか?を解説すると、実はもともとは「富士八海」として他の湖を含めていたのですが、1927年の大阪毎日新聞社が選出した「日本二十五勝」として選出した際にその名前が初めて登場したとされています。それが徐々に浸透していき、2011年には「富士五湖」として国の名勝となり、正式にその名称が認められたといっても良いでしょう。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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