グアテマラはメキシコに近く、中央アメリカ北部に位置する国で、北部は森林地帯、南部は山岳地帯となっています。古典期マヤ期の最大都市だったティカルなど、かつてのマヤ文明の遺跡なども残っていて、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、グアテマラの世界遺産のを世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ティカル国立公園
メキシコとベリーズとの国境近く、グアテマラ北部のペテン州にある広大なジャングルにある国立公園。576平方kmの広さを誇り、マヤ文明の考古学遺跡だけでなく、多様な生物が見られるという点でも評価され、複合遺産となっています。
遺跡内にはピラミッド型の神殿、宮殿、邸宅、球技場など、建築物の集合体であるアクロポリスが3つあり、中央のアクロポリスには42棟の建築物が残存。神殿型ピラミッドは2つ向き合うように建設され、祭礼空間であると考えられており、これらはコンプレックスと呼ばれるもの。
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アンティグア・グアテマラ
グアテマラ南部に位置するアンティグア・グアテマラは、「古いグアテマラ」という意味で、かつては首都でもありました。街は標高約1530mの位置にあり、周囲は地震が発生しやすい地域でもあります。
この地は地震が多いため、耐震性の強い建築物が築かれたものの、街は1773年の大地震で崩壊。その後、放棄されたため、当時の町並みが今でも残っています。
キリグアの遺跡公園と遺跡群
キリグアは、グアテマラ東部のイサバル県にあり、ホンジュラスとの国境の近くにあります。ここは200年ころ〜900年ころまでに人々が暮らしたという遺跡や住居が残存。
8世紀にカック・ティリウが王だった時代に最盛期となり、神殿やピラミッド、球技場が築かれました。そして、マヤ文明最大の石碑である「石碑E」が存在し、今でもまだ不明な点が多いマヤ文明の研究において貢献しています。
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タカリク・アバフ国立考古公園
グアテマラ南西部のレタルウレウ州はメキシコの国境近くにあり、太平洋岸の標高600m前後の傾斜地には、先古典期中期(紀元前800年〜紀元前400年)から後期(紀元前400年〜250年)に繁栄した祭祀センター、タカリク・アバフがありました。
ここには無数の彫刻と建築物跡が残り、メキシコのオルメカ文明から影響を受け、文字や暦などマヤ文明初期の文化が発展していきました。それもあり、文明間の架け橋的存在であったという点で評価されています。
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世界遺産マニアの結論と感想
グアテマラとしての世界遺産は4件。古代マヤ文明の範囲だったことから、都市国家の遺跡が点在し、その中でも有名なティカルがあることで有名ですが、地震で崩壊した都市を再生したアンティグア・グアテマラなど、個性豊かな遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。