イギリスの首都であるロンドンは、4つもの世界遺産を持ちます。古代ローマ時代からの歴史を持つほどに古く、世界遺産としては中世の英国王室の居城から大英帝国の繁栄が建造物まで、テムズ川沿いに並ぶのが特徴。そして、植物園まで世界遺産に!
ここでは、ロンドンの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ロンドン塔
イギリスの首都ロンドンのイーストエンドに位置するロンドン塔は、現在の英国王室のルーツであるノルマン朝のウィリアム1世によって、ロンドンの玄関であると同時に首都を防衛する要塞として建造したもの。
血なまぐさい歴史が残るロンドン塔ですが、評価されているのは優れたノルマン様式の要塞宮殿で、増築を繰り返して現在に至っているという点と、英国内に点在する要塞宮殿のモデルとなったという点で評価されています。
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ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院(アビー)と聖マーガレット教会
ロンドン中心部のテムズ川沿いにあるウェストミンスター地区。ここには、11世紀にエドワード懺悔王が王宮と宮殿を設置して以来、イギリスの政治と宗教の中心となった場所です。
現在はイギリスの国会議事堂になっているウェストミンスター宮殿は、1860年にゴシック・リバイバル様式で再建されたもの。その近くにある11世紀以降の王が戴冠したウェストミンスター寺院と、ゴシック様式の小さな教会・マーガレット教会などを含めて登録されています。
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キューの王宮植物園群(キュー・ガーデンズ)
ロンドンの南西部に位置するキューというエリアに築かれた王宮植物園は、1759年に英国王ジョージ2世の皇太子の后であったオーガスタ妃(ジョージ3世の母)によって、庭園を植物園へと拡張させたことが始まり。
現在のキュー・ガーデンズは、18世紀から現在まで世界の植物を収集している世界最大規模の植物園。ここは研究所や園芸学校など、世界の植物研究において重要な役割を果たしてきました。
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マリタイム(海事都市)・グリニッジ
ロンドン南東部にあるグリニッジは、15世紀から19世紀末までイギリスの海の玄関口として発展したエリア。ここは英国王室の王宮があった場所で、17世紀には女王のためのクイーンズ・ハウスが建造されました。
英国王の宮殿跡に建つ旧王立海軍大学は、礼拝堂やペインテッド・ホールと呼ばれる美しい天井画が残るホールなどが残ります。丘の上には、17世紀に建造された旧王立天文台があり、ここにグリニッジ子午線(経度0度)が通ることでも有名。
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世界遺産マニアの結論と感想
イギリスの首都だけあって、4つもの文化遺産が登録。ロンドン塔やウェストミンスター寺院など、ロンドンを代表する観光地が世界遺産に登録されているだけあって、知名度は抜群ですね。他にもキュー・ガーデンズは、大英帝国が世界中に植民地を持つことによって建造された植物園という、世界でも珍しい世界遺産もあります。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。