宮古島といえば、沖縄本島と石垣島の間に位置し、高級ホテルが続くリゾートアイランド。東洋一と呼ばれるパウダーサンドの「与那覇前浜ビーチ」や「東平安名崎」などの絶景スポットがあるものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、宮古島の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
宮古島に世界遺産は存在しない?
宮古島は沖縄本島から南西に約290kmの距離にあり、面積は158.87平方kmと沖縄県では4番目の大きさを持つ島。石灰岩によって形成された島で、全体的に平地が続いています。そういった環境から、透明度の高いビーチや海岸が多く、与那覇前浜(よなはまえはま)ビーチや砂山ビーチなど、人気の高いスポットが目白押し!
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
そして、現在の日本の暫定リストには宮古島の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。
宮古島には世界遺産がないが、「八重干瀬(やびじ)と周辺地域」が世界遺産登録を目指している!
八重干瀬は、宮古島の北方に広がる日本最大の卓上サンゴ礁群のことで、ここには8つの大きなサンゴ礁を中心に100を超えるサンゴ礁が広がるエリア。なんと面積は宮古島の10分の1ほどで、ダイビングやスノーケリングスポットでも人気。
2022年度から宮古島市では、世界遺産登録を目指し、環境調査が開始されました。2027年度までに生物調査や関係者のヒアリングなどに取り組み、世界でも類を見ない顕著性や唯一性の根拠を探す予定。登録まではかなり先になると予想されますが、それでもこの貴重な海域が世界遺産として認められる可能性があるのは嬉しいですね!
世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら現状では宮古島には世界遺産がありません。しかし、八重干瀬は世界遺産候補として調査中で、まだまだ登録へは長い道のりですが、その価値は十分あるでしょう。宮古島の美しい海が世界遺産になると思うと、これから楽しみですね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。