西アフリカの内陸国であるニジェールは、北部は砂漠地域、南部はサヘル地帯が広がっています。人口のほとんどが南西部のニジェール川沿いに集中しているということもあり、各地に大自然が広がっていて、貴重な動物が多く暮らすエリアも点在。そんなニジェールには世界遺産がいくつあるでしょうか?
ここでは、ニジェールの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
アイル・テネレ自然保護区
サハラ砂漠の南部にあたるアイル・テネレ自然保護区は、標高2000m近くあるアイル山地からテネレ砂漠まで広大なエリアが登録されています。
7000平方kmもの広大なエリアが世界遺産に登録。ここは厳しい砂漠気候が続きますが、多様な動植物が見られ、砂漠に生息する希少なウシ科のアダックスやダマガゼルの保護区でもあります。
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W・アルリ・パンジャリ自然公園群(ブルキナファソ・ベナンと共同)
ニジェール川は西アフリカを横断するように流れる川で、かつてフランス領だった時代、ニジェール、ベナン、ブルキナファソの3ヶ国にまたがるエリアは、1954年にW国立公園として設立されました。ここはサバンナの草原地帯と森林地帯の移行地帯であり、3ヶ国9つの保護区が合わさった、1万7148.31平方kmという広大なエリア。
西アフリカ最大のゾウの生息地であることが有名で、チーター、ライオン、ヒョウ、アフリカマナティーなどの貴重な哺乳類が多く暮らしています。
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アガデス歴史地区
アガデスはサハラ砂漠の南端に位置する都市で、ここはアイール・スルタン国によって設立され、今もこの地に住む遊牧民トゥアレグ族が15〜16世紀に定住しました。サハラ砂漠を越える隊商交易で繁栄し、北アフリカのオアシスや西アフリカの都市などとも交流があったとされます。
ここはキャラバンの中継地として栄え、歴史地区には高さ27mもの日干しレンガ造りのミナレットなど、美しいイスラム建築が残っています。
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世界遺産マニアの結論と感想
ニジェールの世界遺産としては2件だけではありますが、構成資産として数えると合計で3箇所も登録されています。貴重な動物が暮らすエリアから、砂漠のキャラバンの中継地まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。