新潟県といえば、北陸地方にあり、かつては「越後国」と呼ばれていたエリア。越後湯沢や妙高高原といったスキーリゾートがあることでも有名で、高田城といった城跡も残るものの…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、新潟県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
新潟県に世界遺産は存在しない?
新潟県は北陸地方の北東に位置していて、日本海で面していて県境には山脈が連なるという自然豊かなエリア。実はかつては日本一人口が多い県であっただけに農業が盛んで、北前船で大いに繁栄したこともあり、その時代の建造物が残っていることも。とはいえ、県内には高田城といった有名な城があるものの、史跡として一番有名なのは佐渡ヶ島の佐渡金山でしょう。
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
佐渡金山は「佐渡島の金山」として世界遺産登録を目指している!
実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。
日本海に浮かぶ佐渡ヶ島の金山は、1997年に「世界文化遺産を考える会」という市民団体が発足し、2007年に文化庁が世界遺産候補地を公募したところ、2010年には「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として、世界遺産の暫定リストに登録されました。
2023年の世界遺産登録の候補地として2022年2月にユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出。しかし、2023年登録は事実上不可能となってしまい、政府としては断念せざる得ない状況になるも、2023年に改めて提出し、2024年の登録を目指しています。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら新潟県には世界遺産がありません。しかし、世界遺産候補である暫定リストに登録された佐渡金山は、2024年開催予定の世界遺産委員会で登録勧告を受ければ、長年の努力が叶うといった段階に来ています。新潟県にもようやく世界遺産が誕生しそうですね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。