大分県に世界遺産はあるの?世界遺産マニアがそのあたりの事情を解説

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大分県といえば、なんといっても別府や由布院などの温泉。「日本一のおんせん県おおいた」というだけに源泉数は日本一です。一方、別府地獄めぐりや宇佐神宮など、観光名所もあるものの…世界遺産はあるでしょうか?

ここでは、大分県の世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。

目次

大分県に世界遺産は存在しない?

鵜戸神宮
画像素材:AdobeStock

大分県は、九州地方の北東部に位置していて、九州本土最高峰の中岳(1791m)に代表されるようにほとんどが山岳地帯。そういった環境もあり、温泉地の数が多く、源泉の数は日本一で、別府や由布院など、エンタメ施設が充実した温泉地があることで有名です。江戸時代は県内には八藩が分立していたために武家屋敷が残る町もいくつか点在。

しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?

中津城
画像素材:AdobeStock

実は世界遺産に登録させるには、世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」を作成する必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することはできません。

そして、現在の日本の暫定リストには大分県の遺産は記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。まずは、世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は生まれないのです。

大分県には世界遺産がないが、かわりに世界農業遺産「国東半島宇佐地域」が登録!

国東半島宇佐地域
画像素材:写真AC

大分県には世界遺産はないですが、2013年に県北部の「国東半島宇佐地域」が世界農業遺産に登録。世界農業遺産とは、国連食料農業機関(FAO)が伝統的な農業や文化、土地景観の保全を目的に創設した制度です。

大分は、クヌギの蓄積量が日本一で、原木しいたけの栽培などで利用されています。クヌギ林は長らく人々の間で、維持管理されていて、自然の保護にも貢献。そして、クヌギ林が維持されることでため池が築かれ、これにより効率のよい供給システムによって水田農業が支えられているというのもポイントです。

世界遺産マニアの結論と感想

海地獄

残念ながら大分県には世界遺産がありません。しかし、大分県の隣の福岡県にある北九州市の「官営八幡製鐵所」へは日帰りでも行けます。世界遺産巡りの拠点としては理想的な位置にあるので、世界遺産を求める人にもおすすめのエリアでもありますよ。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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