タジキスタンの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

  • URLをコピーしました!

タジキスタンは中央アジアでも南部に位置していて、東は中国、南はアフガニスタン、西はウズベキスタンと国境を接する国家。国土の東半分は「世界の屋根」と呼ばれるパミール高原が広がるように、平均標高は約3000mという山岳国家。とはいえ、古くから人々の往来があったため、文化遺産もいくつかありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、タジキスタンの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

サラズムの原始都市

サラズムの原始都市/タジキスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

ウズベキスタンとの国境近く、ソグド州のパンジャケント地区のザラフシャン渓谷沿いに広がる都市遺跡。ここは「地の始まるところ」という意味で、紀元前4000年〜紀元前3000年代にかけて繁栄した中央アジアにおける最初期の都市遺跡の一つ。

ここは中央アジアのステップ地帯からイラン高原、インダス川、インド洋から人々が集まることから、文化交流と交易の跡が見られ、農業と灌漑、放牧など、人類の定住における発展が見られる場所。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
タジキスタンの世界遺産「サラズム-原始都市遺跡」とは?世界遺産マニアが解説 タジキスタンの西端部分に位置するサラズムは「地の始まるところ」を意味する言葉で、ここは紀元前4000年〜紀元前3000年代にかけて人々が定住した中央アジアにおける最初期の居住地の一つ。ここは中央アジアのステップ地帯からイラン高原、インダス川、インド洋から人々が集まることから、文化交流と交易の跡が見られ、農業と灌漑、放牧など、人類の定住における発展が見られる場所。 ここではサラズム-原始都市遺跡がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サラズムについて詳しくなること間違なし!

タジキスタン国立公園(パミールの山々)

タジキスタン国立公園(パミールの山々)/タジキスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

タジキスタン東部のゴルノ・バダフシャン自治州に位置する国立公園で、ここは標高5000mを越えるパミール高原の北側に位置する山岳地帯であり、キルギスとの国境沿いに広がっています。

敷地内には約70kmにも及ぶ「フェドチェン湖谷氷河」や「イスモイル・ソモニ峰(標高7495m)」など、7000mを越える険しい山々が見られるのが特徴。ここは地球上で最も地殻変動が多いエリアであり、地形学を研究する上でも重要な場所です。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
タジキスタンの世界遺産「タジキスタン国立公園(パミールの山々)」とは?世界遺産マニアが解説 タジキスタン東部は「パミールノット(パミールの結び目)」と呼ばれ、世界遺産として登録されたエリアはパミール平原の北部に位置します。敷地内には約70kmにも及ぶ「フェドチェン湖谷氷河」や「イスモイル・ソモニ峰(標高7495m)」など7000mを越える険しい山々が見られるのが特徴。ここは地球上で最も地殻変動が多いエリアであり、地形学を研究する上でも重要な場所であるというのも特徴です。 ここではタジキスタン国立公園(パミールの山々)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、タジキスタン国立公園について詳しくなること間違なし!

ティグロヴァヤ・バルカ自然保護区のトゥガイ森林群

ティグロヴァヤ・バルカ自然保護区のトゥガイ森林群/タジキスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

タジキスタン南西部のハトロン県にあるティグロヴァヤ・バルカ自然保護区は、北から流れるヴァクシュ川と東から流れるパンジ川が合流して、中央アジアを流れるアムダリヤ川となる場所。

ここは乾燥地帯でありますが、水が豊かな場所で、川沿いにはトゥガイと呼ばれる独特の森林地帯が見られ、貴重種も多く生息するのが特徴。50種類の鳥類の越冬地であり、多様な動植物が見られます。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
タジキスタンの世界遺産「ティグロヴァヤ・バルカ自然保護区のトゥガイ森林群」とは?世界遺産マニアが解説 タジキスタンの南東部は、中央アジアの多くの国々を流れるアムダリヤ川の源流が合わさる場所で、氾濫原や湖が広がっています。ここは乾燥地帯でありますが、水が豊かな場所で、川沿いにはトゥガイと呼ばれる独特の森林地帯が見られ、貴重種も多く生息するのが特徴。 ここではティグロヴァヤ・バルカ自然保護区のトゥガイ森林群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、トゥガイ森林群について詳しくなること間違なし!

シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊(ウズベキスタン・トルクメニスタンと共同)

シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊/タジキスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

シルクロードにおいて、現在の中国の西端に位置する平均標高5000mのパミール高原から西側へと抜けるルートは、ルートがいくつも分岐。その中でも現在のタジキスタン〜ウズベキスタン〜トルクメニスタンを経由して、イラン方面へと抜けるのが「ザラフシャン・カラクム回廊」です。

タジキスタンで登録されている構成遺産は9件あり、タジキスタン北部のソグド州に点在しています。そして「古代パンジケントの都市」など、古代遺跡だけでなく、集落や城塞なども登録。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
ウズベキスタン・タジキスタン・トルクメニスタンの世界遺産「シルクロード : ザラフシャン・カラクム回... シルクロードとは、中国の中心から天山回廊を通り中央アジアまで結ぶ交易路の総称です。そのシルクロードの一部であるザラフシャン・カラクム回廊の約866kmが世界遺産に登録。ここは紀元前2世紀から紀元16世紀まで交易で栄え、回廊沿いの遺跡には当時の人々の暮らしや文化交流が分かり、シルクロードを通じて文化や宗教が往来していたという証拠でもあります。 ここではシルクロード : ザラフシャン・カラクム回廊が、なぜ世界遺産なのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ザラフシャン・カラクム回廊について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

タジキスタンの世界遺産としては、単独の遺産は3件ではありますが、共同の遺産を含めると4件も登録。山岳国家だけに美しい山々や森林地帯などの自然遺産はもちろん、中央アジアでも最初期の遺跡まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次