トルクメニスタンの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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トルクメニスタンは北部はウズベキスタン、南部はイラン、西側はカスピ海に囲まれた国。国土のほとんどが砂漠を占めていて、居住地は少ないですが、石油や天然ガスなどの地下資源が豊富であることでも知られます。ここはシルクロードの経由地でもあったためにかつて繁栄した都市遺跡が多く残っていますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?

ここでは、トルクメニスタンの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

国立歴史文化公園“古代メルフ”

国立歴史文化公園“古代メルフ”/トルクメニスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

トルクメニスタン東部のカラクム砂漠にあるメルブは、かつてシルクロードの要衝として栄えたオアシス都市で、保存状態が良い遺跡です。そして、遺跡にはかつての都市の区画や要塞跡などが点在。

ここは紀元前2500年頃から存在するというオアシス都市の遺跡で最も古いもの。12世紀には中央アジアから中東一帯を支配したセルジューク朝の中心都市ともなり、世界最西端の仏教遺跡があることでも有名です。

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クフナ・ウルゲンチ

クフナ・ウルゲンチ/トルクメニスタンの世界遺産
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ウズベキスタンとの国境近くにあるクフナ・ウルゲンチは、現在は北方に移動したアムダリヤ川沿岸に築かれた都市。ここはホラズム地方(現在のウズベキスタンとトルクメニスタン)の中心都市で、はっきりとは分かっていませんが、アケメネス朝ペルシャ(紀元前550〜330年)の時代から存在していたというほどに歴史が古い街です。

現在は廃墟となっていますが、モスクや隊商宿、要塞、霊廟、高さ60mのミナレットなど、16世紀に放棄されるまで繁栄した都市の様子を現在に残します。

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ニサのパルティア王国時代の城塞群

ニサのパルティア王国時代の城塞群/トルクメニスタンの世界遺産
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トルクメニスタン南西部に位置するニサには現在のイランを中心としたパルティア(前247年頃〜224年)最初期の都市遺跡が2つ残っています。これらは丘陵地に城壁で囲んで築かれた都市でパルティアの重要都市だった場所。

ここは東西南北から交易ルートが交差点であり、ヴィーナスの像や象牙のリュトン(杯)が見つかった王宮などが集まる旧ニサと、市民の居住区であった新ニサという2つの遺跡が残り、中央アジアと地中海の文化が融合した建造物が並んでいました。

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シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊(ウズベキスタン・タジキスタンと共同)

シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊/トルクメニスタンの世界遺産
画像素材:shutterstock

シルクロードにおいて、現在の中国の西端に位置する平均標高5000mのパミール高原から西側へと抜けるルートは、ルートがいくつも分岐。その中でも現在のタジキスタン〜ウズベキスタン〜トルクメニスタンを経由して、イラン方面へと抜けるのが「ザラフシャン・カラクム回廊」です。

トルクメニスタンで登録されている構成資産は9件あり、東部のレバプ州とマル州の2州に点在しています。特に集落や隊商宿などを中心として登録されたもの。

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寒冬のトゥラン砂漠群(カザフスタン・ウズベキスタンと共同)

寒冬のトゥラン砂漠群/トルクメニスタンの世界遺産
画像素材:David Stanley(Wikimedeia Commmons)

トゥラン砂漠とは、カスピ海東部から東側にある中央アジアの砂漠の集合体となっていて、北はカザフスタン、東側はウズベキスタン、南はトルクメニスタンの領地に点在しています。トルクメニスタンで登録されているのは、ベレケトリ・ガラグム自然保護区などの4箇所。

ここは温帯であるにもかかわらず、極寒の冬を迎える砂漠地帯。厳しい環境の中でも動物や植物が暮らしていて、他の地域では見られない固有種や絶滅危惧種も多く見られるのが特徴です。

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世界遺産マニアの結論と感想

トルクメニスタンの単体の世界遺産としては3件ではありますが、構成資産として数えると5箇所も登録されています。シルクロードの経由地であることから、多くの交易都市が築かれたため、文化遺産が4つもあり、世界の歴史と密接に関わっているのが魅力。ぜひディープに楽しんでくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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