ウェールズの世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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イギリスを構成する国の一つ、ウェールズはブリテン島の西部にあり、ここは独自の文化が根付く場所。実は世界遺産が3つも存在するというのは、あまり知られていないところ。

ここでは、ウェールズ世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁

グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁
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ウェールズ北西部の各地に点在する、ビューマリス城、カーナーヴォン城、コンウィ城、ハーレフ城の4つと、それに付随する要塞都市を含めて世界遺産に登録。グウィネズ地方は、13世紀にイングランドによってウェールズへと侵攻し、この地の支配権を得たものの、抵抗が続いていたために、当時の国王であったエドワード1世はこの地に、アイアンリング(鉄の輪)と呼ばれる10の城を建造しました。

その中でも保存状態の良い4つの城郭が登録。城の設計は城郭建築家のセント・ジョージのマスター・ジェイムズによるもので、当時の軍事建築の中でも非常に優れていました。

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イギリスの世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」とは?世界遺産マニアが解説 ウェールズ北西部にあるグウィネズ州と周辺には、13世紀後半にイングランド王エドワード1世(1272〜1307年)によって建造された城郭が残っています。これらは環状に建設されたことから、アイアンリング(鉄の輪)と呼ばれ、その中でも保存状態の良い4つの城郭が登録。城の設計は城郭建築家のセント・ジョージのマスター・ジェイムズによるもので、当時の軍事建築の中でも非常に優れていました。 ここではグウィネズのエドワード1世の城郭と市壁がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エドワード1世の城郭と市壁について詳しくなること間違なし!

ブレナヴォンの産業景観

ブレナヴォンの産業景観
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ウェールズの南東部トルヴァエンにあるブレナヴォンは、渓谷沿いに広がる元鉱山町。ここは古代ローマ時代から鉄が作られていたとされ、18世紀後半から19世紀初頭まで鉄鉱石と石炭の主要産地となり、最盛期は66万tもの鋳造量を出すほどでイギリスの産業革命を支える存在でもありました。

現在は閉山しましたが、ここには当時建造された炭鉱跡や製鉄所跡、今でも現役の保存鉄道などが見られます。

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イギリスの世界遺産「ブレナヴォンの産業景観」とは?世界遺産マニアが解説 ウェールズ南東部にあるブレナヴォンは、19世紀に世界でも有数の鉄鉱石と石炭の産地でした。現在は閉山しましたが、ここには当時建造された炭鉱跡や製鉄所跡、今でも現役の保存鉄道などが見られます。 ここではブレナヴォンの産業景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ブレナヴォンについて詳しくなること間違なし!

ウェールズ北西部のスレート関連景観

ウェールズ北西部のスレート関連景観
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ウェールズ北西部に位置するスノードン山は標高1085mとイギリスでも4番目の高さを誇ります。スノードン山を中心としたスノードニアは、古代ローマ時代から続くスレート(粘板岩)の産地。

石切り場や鉱山、人々が住んだ邸宅や資産家のカントリー・ハウス、狭軌鉄道、港など、産業革命時に繁栄した姿を現在に残します。そして、ここで磨かれた技術や技術者たちは世界のスレート産業で活躍したということも評価。

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イギリスの世界遺産「ウェールズ北西部のスレート関連景観」とは?世界遺産マニアが解説 ウェールズ北西部にあるスノードン山周辺は、スレート(粘板岩)の産地で、石切り場や鉱山、人々が住んだ邸宅や資産家のカントリー・ハウス、狭軌鉄道、港など、産業革命時に繁栄した姿を現在に残します。そして、ここで磨かれた技術や技術者たちは世界のスレート産業で活躍したということも評価。 ここではウェールズ北西部のスレート関連景観がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、スレート関連景観について詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

ウェールズは自然豊かな土地であり、伝統文化も根付いているものの、実は大英帝国時代には工業が盛んだったことから、ブレナヴォンやスノードン山など、産業遺産も多いのです。とはいえ、ウェールズはイングランドと密接に結びついているので、イングランドでは残っていないようなお城の構造が見られるのも特徴です。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定マイスター認定済。

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