西安の世界遺産の数はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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西安はかつて「長安」と呼ばれ、シルクロードの起点の一つでもあり、世界最大の都市であったことも!ここには古代中国の西周から唐の時代まで中国の中心都市であった場所で、歴代の皇帝たちの権威を示す建造物が今でも残っています。

ここでは、西安の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

始皇帝陵秦始皇帝陵及び兵馬俑坑

始皇帝陵/秦始皇帝陵及び兵馬俑坑/西安の世界遺産
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陝西省の省都・西安から北東へ30km。驪山の北側に位置する始皇帝陵は、紀元前3世紀に中国を初めて統一した始皇帝の陵墓です。

紀元前246年に建造が始められ、40年近くも建設が続き、紀元前208年に完成しました。陵墓は截頭方錐型で高さは76m。広さは東西345m、南北350m。その陵墓を囲むように2つの城壁で囲まれていて、約51mの高さまでは残存しています。

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兵馬俑坑/秦始皇帝陵及び兵馬俑坑

兵馬俑坑/秦始皇帝陵及び兵馬俑坑/西安の世界遺産
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始皇帝陵から東へ約1.5km離れた距離にある陪葬杭。これは1974年に村の住民が井戸を掘ろうとした際に発見したもの。ここでは8000体の兵馬俑と大量の青銅器の武器が発見されました。「俑」とは、粘土で造られたもので、これは古代中国では死者と一緒に埋葬されていました。

「兵馬俑」というと、兵士と馬だけのようなイメージを与えますが、文官や芸人など、さまざまなタイプもあります。

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大雁塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

大雁塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網/西安の世界遺産
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長安城の南東部にあり、『西遊記』でおなじみの玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために建造した塔。7世紀に建造されたものではありますが、現在見られるものは16世紀に修復工事されたもの。各階に、釈迦の遺骨を納めたとされる仏舎利が保管されています。

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小雁塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

小雁塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網/西安の世界遺産
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長安城の南西部にある88mの塔。これらは8世紀に大薦福寺の境内に建造され、ここは唐の中宗(656〜710年)が、父・高宗の追善として設立。塔は玄奘三蔵や義浄などインドから運んできた仏舎利や仏像、経典などを保管したと考えられているもの。しかし、ここも何回も修復され、現在にいたっています。

興教寺塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

興教寺塔/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網/西安の世界遺産
画像素材:汤馥鳞(Wikimedeia Commmons)

西安市の南に位置する仏教寺院内に立つ五層の舎利塔。これは7世紀に玄奘三蔵の遺骨を保管するために建造されたものの、唐時代の末期である9世紀に塔が破壊され、三蔵の遺骨は今でも行方不明です。その後、何度か再建されましたが、現在の塔は中華民国時代に再建されための。

前漢長安城未央宮遺跡/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

前漢長安城未央宮遺跡/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網/西安の世界遺産
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現在の長安城跡から北西の位置にある、前漢時代(前206年〜8年)に築かれた宮殿跡。ここは「未央宮(びおうきゅう)」と呼ばれ、全長は8800mにも及び、壮麗な宮殿がいくつも並んでいたとされますが、現在は遺跡となっています。

唐長安城大明宮/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網

唐長安城大明宮/シルクロード:長安-天山回廊の交易路網/西安の世界遺産
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かつての長安城の北東に位置していた宮城。7世紀に唐の2代皇帝・太宗が父・高祖のために設立し、635年に「大明宮(だいみんぐう)」と呼ばれるようになりましたが、その後の歴代皇帝によって建造物が追加・改修され続けました。唐王朝が滅亡すると、ここは遺跡となりましたが、1957年から発掘が始まり、今は遺跡公園として開放されています。現在は正門であった「丹鳳門」だけ再建。

世界遺産マニアの結論と感想

西安の世界遺産としては2つではありますが、登録されている構成資産としては7つもあるので、割とボリュームたっぷりに感じますね。特に、始皇帝や玄奘三蔵など、歴史的有名人に関連する遺産もたっぷりあるので、歴史好きにはたまりません!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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