カナダの世界遺産「ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(6)
登録年1981年

カナダ南西部に位置する高さ10〜15mもある崖は、5000年以上に渡って現地に住むブラックフット族が地形を利用してバッファローの追い込み猟を行っていた場所。ここには彼らのキャンプ跡や、大量のハッファローの骨などが発見されています。

ここではヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプについて詳しくなること間違いなし!

目次

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプとは?

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ
画像素材:shutterstock

カナダ南西部のアルバータ州南部。ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプはグレート・プレーンズ(大平原)の一部で、平原に位置しています。ここは先住民であるブラックフット族によって5000年以上にも渡って、バッファローの追い込み猟が行われていた場所。追い込み猟とは、この地にある高さ10〜15mの崖に向かってバッファローの群れをV字型に追い込み、崖から落とすというもの。バッファローはブラックフット族にとっては非常に大事な生き物で、食料としても重宝されていました。さらに骨や角は道具、皮は衣服やテントの材料にまで使用されるほど。

追い込み猟は、北米各地で行われていたものの、ここは紀元前約5800年から19世紀後半まで長きに渡って使用されてきました。しかし、ヨーロッパからの移民たちもバッファローの狩りをするようになると、野生のバッファロー種は激減。ブラックフット族はここで暮らすことができなくなり、崖も放棄されてしまいます。

その後、1938年の発掘調査で、断崖の下では10mにも積み上げられたバッファローの骨や、解体のために道具やキャンプ跡なども見つかっていて、かつての彼らの伝統的な生活がここから分かるというもの。

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ
画像素材:shutterstock

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプは、ブラックフット族のバッファロー狩猟に関する技術と、5000年に渡って平原で暮らし続けたという生活の跡を示す場所で、他の地と比べても規模が大きく、保存状態も良好であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

北米ではこのような追い込み猟が各地で行われていましたが、ここはその中でも最大規模であり、最古のものであることから、ブラックフット族の狩りの方法や彼らの伝統的な暮らしが分かるという点で評価されています。

ちなみに、ブラックフット族は18世紀まで馬を使うことがなく、実は徒歩で移動してバッファロー狩りを行っていたというのだから驚き。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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