カナダの世界遺産全22件をまとめました!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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カナダの世界遺産の数は合計で22件。大自然のイメージがあると思いますが、実は先住民の遺跡からバイキングの居住地まで文化遺産も豊富なんです。そんなカナダはどんな世界遺産があるのでしょうか?

ここでは、カナダの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

ランス・オ・メドー国定史跡/1978年登録

ランス・オ・メドー国定史跡/カナダの世界遺産
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ランス・オ・メドーは、「草原の入り江」を意味し、ニューファンドランド島の先端にある遺跡です。ここは1492年にコロンブスが北米に上陸する以前、11世紀にバイキングが集落を築いた場所。木骨造りの家々は、アイスランドとグリーンランドで発見されたものと似たような構造で、彼らがはるばる北欧からこの地にやってきたということを物語っています。

この入植地は、1960年に発見されました。8つの建物から構成され、3つの住宅や製材所などが発掘。しかし、せっかく築いた入植地は、2〜3年で放棄されてしまいました。

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ナハニ国立公園/1978年登録

ナハニ国立公園/カナダの世界遺産
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カナダのノースウェスト準州にあるナハニ国立公園は、約5000平方kmもの広大な公園です。「ナハニ」とは、先住民の言葉で「精神」という意味。公園の中心は、標高2972mのマッキンジー山を含むロッキー山脈の間を流れるサウス・ナハニ川の深い峡谷で、巨大な滝などがあります。

野生動物の宝庫で、オオカミ、ハイイログマ、トナカイなども多く生息。

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クルエーン/ランゲル=セント・イライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク(カナダと共同)/1979年登録

クルエーン/ランゲル=セント・イライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク/カナダの世界遺産
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アメリカの本土から離れて北西に位置するアラスカ州とカナダとの国境には、2つの国にまたがった世界でも最大規模の氷原が続くエリアです。1979年にカナダ領のクルアーニー国立公園が登録されると、1994年にカナダ側のタッチェンシニー=アルセク州立公園が続いて追加登録されました。

ここにはハクトウワシやハイイログマ(グリズリー)、ドールシープなど貴重な動物が見られます。

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州立恐竜公園(ダイナソール州立公園)/1979年登録

州立恐竜公園(ダイナソール州立公園)/カナダの世界遺産
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カナダ西部のアルバータ州のカルガリーから東へ車で約2時間。バッドランドと呼ばれる荒れ果てた地にある公園。ここには45種類以上の恐竜の化石が発掘され、世界最大級の恐竜の化石層があることから有名です。

ここは氷河や川の侵食によって大地が削られため、キノコのような形をした「フードゥー」と呼ばれる土柱など、独特の景観が広がっています。

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カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(バージェス頁岩)/1980年登録(1994年拡大)

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(バージェス頁岩)/カナダの世界遺産
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カナダ西部のアルバータ州とブリティッシュコロンビア州にまたがる広大な7つの公園から構成されるもので、北アメリカ西部を南北に貫くロッキー山脈のうちカナダ部分にある2万3000平方kmが登録されています。ここは美しい氷河湖や滝、渓谷など絶景が多く並ぶというのが特徴。

ここで発見されたバージェス頁岩という地層にはカンブリア紀の古代生物の化石も多く発見され、生物史において大変貴重なもの。

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スカン・グアイ/1981年登録

スカン・グアイ/カナダの世界遺産
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カナダ西部のブリティッシュコロンビア州に属するハイダ・グワイの島々でも最南端にあるアンソニー島は無人島となっています。ここは先住民であるハイダ族が5000年前に居住しており、アンソニー島は2000年以上前から彼らが住み始め、1880年になるまでこの地で暮らしていました。

この島にはニンスティンツと呼ばれる村の跡が残り、ここには巨大なトーテムポームなど、ハイダ族の文化が現在でも見られます。

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ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ/1981年登録

ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ/カナダの世界遺産
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カナダ南西部のアルバータ州南部。ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプはグレート・プレーンズ(大平原)の一部で、平原に位置しています。ここは先住民であるブラックフット族によって5000年以上にも渡って、バッファローの追い込み猟が行われていた場所。

崖沿いには彼らのキャンプ跡や、大量のハッファローの骨などが発見されています。

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ウッド・バッファロー国立公園/1983年登録

ウッド・バッファロー国立公園/カナダの世界遺産
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カナダのアルバータ州北東部とノースウエスト準州の南部にまたがる国立公園で、ここはシンリンバイソン(アメリカバイソンの亜種で北方に生息するもの)を保護するエリア。

ここは北米で最大のシンリンバッファローの生息地であり、絶滅危惧種のアメリカシロヅルなども保護しているエリアです。そして、世界最大級の淡水デルタがあることでも有名。

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ケベック歴史地区/1985年登録

ケベック歴史地区/カナダの世界遺産
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カナダ東部のケベック州の州都ケベック・シティーは、17世紀に設立された北米で唯一残る城塞都市。旧市街は城塞都市としての名残を今も残していて、シャトー・フロンテナック(ホテル)や教会などがあるアッパー・タウンは行政の中心で、下町的雰囲気の残るロウワー・タウンは商業や海軍施設が残っています。

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グロス・モーン国立公園/1987年登録

グロス・モーン国立公園/カナダの世界遺産
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ニューファンドランド島の西端に位置する1805平方kmもの広大な国立公園で、名前は標高806mのグロス・モーン山(フランス語で「孤立した大きな山」)から由来しています。ここはプレートテクトニクス(大陸間のプレートが移動すること)が見られる世界でも珍しい場所。

巨大なテーブルマウンテンが並ぶエリアが広がっていて、これは地球のマントルが地表に表れて形成されたもの。さらに氷河によってフィヨルドが形成され、崖や湖、滝など、迫力のある景観が続いています。

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ルーネンバーグ旧市街/1995年登録

ルーネンバーグ旧市街/カナダの世界遺産
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ルーネンバーグは、カナダ東部・ノバスコシア州の南海岸に位置する小さな港町。ここは18世紀のイギリス統治時代に漁業を目的として建造され、当時の英国国王ジョージ2世がドイツのブラウンシュヴァイク=リューネブルク公国がルーツであったことから「ルーネンバーグ(リューネブルクの英語読み)」と名付けられました。

ここはイギリスの都市計画で建造された上に、ヴィクトリア朝の建築様式の木造建築も多く残っていて、当時の植民都市の様子が今でも見られるというのが特徴です。

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ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園(カナダと共同)/1995年登録

ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園/カナダの世界遺産
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北アメリカ大陸西部を貫くロッキー山脈の中でもほぼ中央にあたる地域にあるウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園。ここは1932年にカナダのアルバータ州のウォータートン湖公園とアメリカのモンタナ州のグレーシャー国立公園が、世界初の国際平和公園法で成立したもの。総面積は4576平方kmにも及び広大な公園となっています。

ここは3000m級のロッキー山脈のほぼ真ん中にあり、氷河で削られた地形や700もの氷河湖で構成され、1億5000年前の藍藻類の化石も見られます。

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ミグアシャ国立公園/1999年登録

ミグアシャ国立公園/カナダの世界遺産
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ケベック州の南東部にあるガスペ半島の南岸にあるミグアシャ国立公園は、デボン紀の化石が多く発見された場所。デボン紀はおもに魚類が繁栄した時代で、その時期の地層としては世界でも有数の化石の産地でもあります。

化石は魚類と無脊髄動物、植物などさまざまな種が見られますが、四肢動物の起源である「エウステノプテロン(ユーステノプテロン)」の化石が発掘されたことでも有名です。

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リドー運河/2007年登録

リドー運河/カナダの世界遺産
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リドー運河は、1832年にカナダの首都オタワ市とオンタリオ湖畔のキングストン市を結ぶ202km運河。もともとは独立したばかりのアメリカから当時イギリス領であったカナダを防衛するという軍事目的で設立した運河のひとつ。

1832年に開通し、今でも現役で使われている運河としては北米最古。蒸気船のために設計された運河はヨーロッパの建築技術を利用して建造されたもの。

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ジョギンズの化石断崖群/2008年登録

ジョギンズの化石断崖群/カナダの世界遺産
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ノヴァスコシア州のジョギンズは石炭の採掘地として知られ、カンバーランド湾の海岸沿いの14.7kmにも続く断崖は、石炭紀の地層が露出していて、当時の生物の化石が多く発見されることから「石炭紀のガラパゴス」と呼ばれます。

ここは特にペンシルバニア紀(約3億1800万年〜3億300万年前)の地層が非常に多く、最古の爬虫類とのされるヒロノマスの化石が発見されたことでも有名です。

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グラン=プレの景観/2012年登録

グラン=プレの景観/カナダの世界遺産
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ノバスコシア州のミナス盆地に位置するグラン・プレは、フランス語で「大牧草地」という意味で、ここは干満の激しい湿原が広がっていて、何世紀にも渡って堤防とアボワトーと呼ばれる独自の水門を利用して農業を行い、3世紀に渡る歴史を現在まで伝えるもの。

ここはアカディア人と呼ばれるフランスからの入植者によって17世紀に築かれ、湿地帯を干拓して、1755年まで北米大陸の大西洋岸に適応しながら暮らしてきました。

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レッド・ベイのバスク人捕鯨基地/2013年登録

レッド・ベイのバスク人捕鯨基地/カナダの世界遺産
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カナダ東部のニューファンドランド・ラブラドール州にあるレッド・ベイは、ベルアイル海峡の本土側に位置する場所。ここは南に浮かぶサンブル島があることから、港として良好で、16世紀になるとバスク人(ピレネー山脈西側のバスク地方に住む民族)の船乗りがこの地で捕鯨活動を行っていました。

当時の鯨油はヨーロッパで重宝されたため、ここはグラン・ベイヤと呼ばれ、難破船やクジラの骨、当時の精錬所、埠頭、居住区、墓地などが遺構として残されています。

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ミステイクン・ポイント/2016年登録

ミステイクン・ポイント/カナダの世界遺産
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ニューファンドランド島の南東部に位置するアバロン半島のさらに南東端にある生態系保護区。「ミステイクン・ポイント(誤りの場所)」は霧の多い地域であったため、周囲を航海していた船がここを岬の港と勘違いしてぶつかってしまったことが名前の由来。

ここでは17kmの長さの海食崖に、エディアカラ紀(約6億2000万〜5億4000万年前)の化石が発掘されました。これらは地球における生命の進化の分岐点を示していて、30億年の時間をかけて生命が細菌クラスから臓器を持つ大型の生命体となった最初の段階が見られるという点で貴重なもの。

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ピマチオウィン・アキ/2018年登録

ピマチオウィン・アキ/カナダの世界遺産
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カナダ中部に位置するマニトバ州のウィニペグ湖の東岸からオンタリオ州まで広がる約2万9000平方kmの自然が世界遺産に登録されています。ここは古くから先住民アニシナアベ族が暮らしてきた土地。

ピマチオウィン・アキとは、先住民アニシナアベ族の言葉で「命を与えてくれる土地」という意味。ここはあらゆる生命を尊重し、自然と調和された関係を維持するという生活を伝統文化として7000年に渡って維持されてきました。

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ライティング=オン=ストーン/アイシナイピ/2019年登録

ライティング=オン=ストーン/アイシナイピ/カナダの世界遺産
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カナダの南西部のアルバータ州にあり、アメリカの国境近くに位置するライティング=オン=ストーン公園。ここは西のロッキー山脈と東の中央平原(プレーリー)の間にあるグレートプレーンズに位置し、ミルク川の渓谷沿いにフードゥーズと呼ばれる円錐状の岩が並び、砂岩の壁に描かれたロックアートが続くという文化的景観が広がっています。

ロックアートは聖なる存在からのメッセージとして、紀元前4500〜3500年ころ描かれ始め、これは20世紀に至るまで描かれ続けたもの。

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トロンデック=クロンダイク/2023年登録

トロンデック=クロンダイク/カナダの世界遺産
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カナダ北西部に位置するユーコン準州はアラスカと面した土地。ここは亜寒帯に属する厳しい土地であるにもかかわらず、ユーコン川の支流であるクロンダイク川沿いでは、1896年に金が発見されると、1898年まで約3万人もの人々がこの地を目指したという「クロンダイク・ゴールドラッシュ」と呼ばれるブームが発生した場所。

ここは先住民の伝統文化を残しつつ、入植民が街や金鉱を形成しながら共存を続けたことで、独自の文化的景観が広がっています。

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アンティコスティ/2023年登録

アンティコスティ/カナダの世界遺産
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カナダ東部のセントローレンス湾にあるアンティスコティ島は、9289平方kmの細長い島で、行政単位としてはケベック州に属しています。

島には石灰岩が露出した部分があり、これは厚さが約1kmもの連続した堆積物で。ここで発見される化石は、顕生代(カンブリア紀以降)で初めて発生した大量絶滅を記録したもので、その時代の研究をするのに最も優れた資料でもあります。

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世界遺産マニアの結論と感想

カナダの世界遺産は文化遺産が10件、自然遺産が11件、複合遺産1件と、大自然が広がるカナダだけに自然遺産がメインではありますが、意外にも文化遺産も豊富。知名度は低いものの、歴史的な発見のあった化石遺跡やヨーロッパから渡ってきたバイキングの居住地まで世界遺産に登録されているので、ぜひディープに楽しんでみてくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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