釜山というと、日本から気軽に訪れることができ、今は「甘川文化村」のようにフォトジェニックなスポットがたくさんあるイメージですが…世界遺産はあるでしょうか?
ここでは、釜山に世界遺産はあるのか?世界遺産マニアが分かりやすく解説していきましょう。
釜山に世界遺産は存在しない?
「釜山広域市」は韓国の南東部に位置し、人口はソウルに次いで国内でも第2位!経済都市でもありますが、観光業も盛んで、カラフルな家々が並ぶ「甘川文化村」や、一つの石から作られた大仏としては韓国でも最大級とされる海水観音大仏がある「海東龍宮寺」など、世界遺産級のスポットが多数!
しかし、観光客には人気のあるスポットではありますが、どれも世界遺産としては登録されていません。これはなぜでしょうか?
実は世界遺産に登録させるには、まずは世界遺産条約の締約国の政府が世界遺産センター(世界遺産委員会事務局)の協力を受けながら世界遺産候補である「暫定リスト」にスポットを登録させる必要があるのです。つまり、暫定リストに掲載されていない遺産は、世界遺産に推薦することすらできません。
そして、現在の韓国の暫定リストには釜山が記載されていないため…残念ながら世界遺産になる可能性は今のところ0%です。現在は世界遺産になるほどの魅力的なスポットを、世界遺産にする理由を探す段階である限り、世界遺産は誕生しないのです。
釜山には世界遺産がないが、近くには世界遺産「石窟庵と仏国寺」がある!
釜山の最も近くにある世界遺産は、釜山から1時間と少しで行ける距離にある慶州近郊の「石窟庵と仏国寺」。慶州市は、1〜10世紀に栄えた国家・新羅の首都であった場所。
東側に位置する吐含山に残る、石窟庵と仏国寺は8世紀の統一新羅の時代に、当時の宰相・金大城によって建てられたもの。石窟庵は彼の前世の父母のため、仏国寺は現世の父母のために建設されたものと伝わります。ここには如来坐像など、東アジアの仏教美術の傑作が多く見られることで有名。
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世界遺産マニアの結論と感想
残念ながら釜山には世界遺産がありませんが…しかし、それは現段階の話。これから韓国政府が推薦するかもしれないですし、釜山市民の間で世界遺産への登録運動が発生するかもしれないですし…世界遺産が生まれる可能性は、あくまでも「これから」なのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。