韓国の世界遺産「石窟庵と仏国寺」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(4)
登録年1995年

韓国の南郷部にある慶州市は、1〜10世紀に栄えた新羅の都があった場所。8世紀に吐含山に建造された石窟庵と仏国寺には、如来坐像など、東アジアの仏教美術の傑作が多く見られます。

ここでは、石窟庵と仏国寺がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、石窟庵と仏国寺について詳しくなること間違なし!

目次

石窟庵と仏国寺とは?

画像素材:shutterstock

韓国の東部・慶尚北道の慶州市は、1〜10世紀に栄えた国家・新羅の首都であった場所。東側に位置する吐含山に残る、石窟庵と仏国寺は8世紀の統一新羅の時代に、当時の宰相・金大城によって建てられたもの。石窟庵は彼の前世の父母のため、仏国寺は現世の父母のために建設されたものと伝わります。

登録されている主な構成遺産

石窟庵

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建立は751年で、774年に完成。吐含山の山頂にあり、花崗岩を削って形成された人工洞窟で、内部はドーム状に広がっています。左手で印を組んでいる如来坐像が中心となっており、ドーム天井と廊下は360以上の石版を組み込んで形成されたもの。

仏国寺

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751年に建設が開始し、774年に完成しました。ここは現世の金大城の父母のために建設したとされています。最盛期は60もの建造物が点在するほど栄えましたが、李氏朝鮮時代に破壊され、その後規模を縮小。現在の仏国寺は、20世紀に大幅に再建されたもの。よって、建設当時のものは、ほぼ残っていないのですが、本殿や橋、多宝塔(四角錐形の屋根を持つ二重の塔)などの区画は残っており、当時の新羅の石積みの技術などが見られます。

石窟庵と仏国寺はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

石窟庵と仏国寺が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
石窟庵の如来坐像を始め、さまざまな神々がすべて花崗岩で彫られており、東アジアの仏教建築の傑作であるということ。

登録基準(iv)
石窟庵と仏国寺は、8世紀当時に慶州で盛んだった仏教建築の優れた例であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

石窟庵と仏国寺は仏教建築の傑作であるという点は評価されていますが、もう一つは建築技術。新羅の宰相であった金大城の仏教建築の情熱が凄まじく、前世の父母のために石窟庵、現世の父母のために仏国寺を作るというほど。ここは優れた建築技術が見られる仏教遺跡になっています。

ちなみに、如来坐像は釈迦如来、もしくは阿弥陀如来という説もあり、どちらかなのかは今のところ不明とのこと。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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