ブルキナファソの世界遺産「ティエベレ王宮」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3),
登録年2024年

ブルキナファソの南側に位置するティエベレは、この周囲に暮らすカッセーナ族の王が暮らす街。ここには外壁にカラフルで独特の壁画が施された王宮があり、先祖から続く居住地。壁画は街に住む女性たちがデザインしたもので、カッセーナ族の伝統が今でも色濃く残されているという点で貴重です。

ここではティエベレ王宮がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ティエベレ王宮について詳しくなること間違いなし!

目次

ティエベレ王宮とは?

ティエベレ王宮
画像素材:shutterstock

ブルキナファソ南部からガーナ北部に渡って暮らしているカッセーナ族は、グルンセ族の一派であると考えられていて、15世紀からこの地方で暮らすようになったとされています。彼らの首長制度は16世紀から誕生し、そして、現在のティエベレが中心地となり、王族や貴族が暮らすようになりました。

ティエレベレには、ソンゴと呼ばれる王族の屋敷があり、これらは土や木材、藁を使用して建造され、壁は牛糞や繊維などを混ぜて垂直に造られました。おもに家を建造するのは、男性の仕事であり、家が完成した後は、女性がさまざまなカラーやパターンの装飾を外面に描くというのが伝統でした。そして、これらは中庭を中心に家屋の壁を繋げていき、一つの家族集団としてまとめられていくというのが特徴。今でも「マンゲロ」と呼ばれる男性のための家や、8の字型で王の第一婦人が暮らした家などが残されています。

ティエベレ王宮はどんな理由で世界遺産に登録される予定なの?

ティエベレ王宮
画像素材:shutterstock

ティエベレ王宮が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ティエベレ王宮は、カッセーナ族の伝統を今でも残していて、家屋の建築や装飾からは、当時の社会制度や信仰まで、カッセーナ族の文化のさまざまな側面が今でも生き続けているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ティエベレ王宮は、外壁は女性たちのアート作品であり、その建築様式からは、カッセーナ族の文化だけでなく、彼らの社会や信仰まで見られ、今もその伝統や宗教儀式が生き続けているという点で評価されています。

ちなみに、現在の首長のソンゴは、少し地味になっていて、色を塗ることのない家もあったりします。この理由はまだ分かりませんが、デザインに関しても時代とともに変化していった様子。ファッションと同じで流行りなどもあるようです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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