登録区分 | 文化遺産 |
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登録基準 | (4) |
登録年 | 1994年 |
ルクセンブルク大公宮は「ルクセンブルク市:その古い街並みと要塞群」の構成資産の一つ。ルクセンブルク大公の宮殿であり、正面のアラベスク模様のファサードはスペイン統治時代のもの。ところで、ルクセンブルク大公宮はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではルクセンブルク大公宮がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ルクセンブルク大公宮について詳しくなること間違なし!
ルクセンブルク大公宮とは?
旧市街でも東に位置する宮殿は、歴代のルクセンブルク大公が暮らしてきた場所。16世紀に建設されたスペイン統治時代のもので、イスパノ・モレスク様式(イスラム教徒支配下に流行した様式)の浮き彫りが特徴です。しかし、当初は県庁舎として利用されていて、大公が利用され初めたのは1890年から。
ナッサウ=ヴァイルブルク家出身のアドルフ(1817〜1905年)が大公となると、建物は改装され、大公の一家と賓客用の部屋がある新館が建造。第2次世界大戦時にドイツに占領された際は荒廃するも、1960年代に改装され、定期的に改修されています。現在は夏の間だけ一般公開され、ツアーで巡ることが可能。
ルクセンブルク大公宮はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ルクセンブルク大公宮が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iv)
ルクセンブルクは、ヨーロッパの歴史において重要な役割を果たし、大自然に囲まれた要塞と旧市街の建築物が保存されているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
ルクセンブルク大公宮は、大公が暮らす宮殿だけあって、この国の歴史が凝縮した建造物であり、保存状態も優れているという点で評価されています。
ちなみに現在の大公であるアンリは、学生時代に出会った亡命キューバ人のマリア・テレサ大公妃と結婚したことで有名。しかし、姑のジョゼフィーヌ=シャルロット・ド・ベルジックはベルギー王女だけあって、なかなか関係を築くのが大変だった様子。それもあったのか、彼の息子であるギヨームは、ベルギー貴族の令嬢と結婚しています。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。