世界遺産に登録されているエジプトの遺跡はいくつある?それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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エジプトといえば、なんといってもピラミッド!古代エジプト文明の遺跡は、メディアでも多く紹介されていることから、日本でもおなじみですね。

ギザやテーベ、アブ・シンベルなど、有名な遺跡は世界遺産に登録されていますが、他にも世界遺産に登録された遺跡はいくつあるでしょうか?ここでは世界遺産に登録された遺跡を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説していきましょう。

目次

ギザ/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

画像素材:shutterstock

カイロ市内の南西部にあるギザは、第4王朝のファラオであるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドがあることが有名。一般的に「ピラミッド」というと、この3つを示すことが多いですね。

この地はクフ王(在位:紀元前2589年〜紀元前2566年頃)によってピラミッドが建造されるまでは何もなかったとされていて、彼と息子たちはこの地にマスタバと呼ばれる墓や参道、神殿、王妃たちのピラミッドなどが建造していきました。

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サッカーラ(サッカラ)/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

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メンフィスから約6kmの距離にある丘の上にある遺跡郡。第2王朝から墓地として使用されただけあって、広大なエリアに多くのピラミッドが点在しています。

最も有名なのは、ジェセル王の階段ピラミッド。これはマスタバを重ねた構造になっていて、世界最古のピラミッドであり、サッカーラで最も高いピラミッドでもあります。第4王朝時代には使用されませんでしたが、第5王朝〜第6王朝のピラミッドが点在。

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ダハシュール/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

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メンフィスから南へ10km。ここにはクフ王の父であり、第4王朝の創設者であるスネフェル王のピラミッドがあります。彼はダハシュールで2つのピラミッドを建造し、それぞれ屈折ピラミッドと赤ピラミッドと呼ばれ、2つとも現在でもその姿を眺めることが可能。

しかし、なぜ1人のファラオが複数のピラミッドを持っていたかは不明です。他にも中王国時代のピラミッドも存在していたのですが、残念ながらどれも崩壊。

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メンフィス/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

画像素材:shutterstock

かつての古王国の首都ではありますが、現在は崩壊した像や当時の区画の一部が残るのみ。特に新王国時代のプタハ大神殿に置かれていた巨大なラムセス2世の像が横たわっており、当時の神殿の規模が想像できますね。

周囲には、メンフィスの守護神プタハ神の妻であったセクメト女神を祀った「セクメト神殿」や、プタハの現世での姿とされる聖牛アピス信仰の中心だった「アピス神殿」などが残っています。かつては膨大な人口を抱えていた都市であったため、宮殿や神殿はもちろん、職人の工房や造船所、住宅の跡なども発掘されました。

アブシール/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

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メンフィスから約8km。首都メンフィスの役人のネクロポリスとして使用されていたエリア。ここには第5王朝時代のファラオのピラミッドが5つほど残っています。特に2代目のサフラー王のピラミッドは、47mの高さがありますが、ほとんどが荒廃。

アブ・ロアシュ/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

画像素材:Roland Unger(Wikimedeia Commons)

ギザの8km北にあるアブ・ロアシュには、第4王朝のファラオであり、クフの息子であったジェドエフラー王のピラミッドがあったものの、現在は基礎部分だけしか残っていないといった状態。ここは第4王朝時代のマスタバ墳が多数あり、古くから埋葬地であったとされています。

ルクソール/古代都市テーベとその墓地遺跡

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首都カイロからナイル川沿いに南へ約760km。現在はルクソールという名前の街ですが、ここはかつてエジプト中王国・新王国時代の首都として栄えたテーベがありました。

カルナック神殿などの巨大な神殿や、ファラオたちが眠る王家の谷などが残り、エジプト文明が最も栄えていた時代の人々の生活や建築技術などが今でも見られます。

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アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群

画像素材:shutterstock

ヌビア地方はエジプト南部からスーダン北部まで広がる地域。「ヌビア」というのは、古代エジプト語の「ヌブ(金)」から由来する言葉で、古代から鉱物資源が多く発掘される場所でありました。

ナイル川沿いにアブ・シンベル神殿やイシス神殿など、壮麗で巨大な神殿が多く残っています。1960年代にユネスコにより「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」が行われ、世界遺産設立のきっかけとなったことでも有名。

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アブ・メナ

画像素材:Einsamer Schütze(Wikimedeia Commmons)

エジプト第2の都市アレクサンドリアから南西へ約45km。ここはかつて「アレクアンドリアのメナス」と呼ばれる3〜4世紀に活躍した聖人の遺体があった場所に築かれたコプト教(エジプトで発展した原始キリスト教の一派)の聖地。

7世紀にはイスラム教徒により破壊され、現在は教会や洗礼堂、浴場跡などが残る広大な遺跡となっています。近くには現在も多くの信者が集まるコプト教の修道院も存在。

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世界遺産マニアの結論と感想

人生で一度は行ってみたいエジプトの遺跡!その迫力は抜群で、他の国と比べてそのスケールに圧倒されるハズ。ぜひディープに楽しんでくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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