カリブ海にあるジャマイカ島は大アンティル諸島で3番目に大きい島で、レゲエ発祥の地としても有名ですね。西アフリカから黒人奴隷が多く連れて来られたという背景もあり、現在の国民の9割がアフリカ系住民です。それもあり、逃亡奴隷(マルーン)による反乱の遺構などが残されていますが、ジャマイカの世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、ジャマイカの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ

島の南東部に位置する、コーヒーの銘柄として有名な「ブルーマウンテン」で知られるブルー・マウンテン山脈。ここは島の北東に広がるジョン・クロウ山脈をあわせて、「ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ」と呼ばれ、熱帯山岳雨林が約263平方kmにも及ぶ広大なエリア。
かつてマルーンと呼ばれるアフリカ系の黒人奴隷の隠れ家であった場所で、ここではマルーンがヨーロッパ列強の植民地制度に抵抗しつつ、宗教儀式や伝統医学、踊りなど、独特の文化を築いてきました。そして、生物多様性のホットスポットであることから、複合遺産として登録されています。
詳細はこちら↓



ポート・ロイヤルの17世紀の考古学的景観



ポート・ロイヤルは、ジャマイカの現在の首都キングストンの沖合に位置する半島の先にありました。最盛期は人口は6500人から1万人ほどになり、商人や船乗りだけでなく、職人や海賊まで集まる賑やかな街で、総督官邸や教会など、2000もの建物が島の中で築かれたというほど。
しかし、地震によって崩壊。現在は当時のカリブ海の暮らしや海賊の様子が分かる遺構が広がっています。
詳細はこちら↓



世界遺産マニアの結論と感想
ジャマイカの世界遺産としては2件ではありますが、世界遺産でも珍しい複合遺産がある国。さらにはカリブの海賊の足跡が残るポート・ロイヤルもあり、なかなか個性的な国です。ちょっと分かりづらい遺産ではありますが、ぜひディープに楽しんでくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。