「世界三大」とはあくまでも日本で広く知られる表現であり、「世界三大瀑布」もそのカテゴリーで、瀑布(滝)といえばこれ!という基準で選ばれたもの。その中でも世界遺産に登録された瀑布はいくつあるでしょうか?
ここでは、世界三大瀑布について世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
イグアスの滝/アルゼンチン・ブラジル
アルゼンチンとブラジルの国境に位置するイグアス川。ここには全体の幅が2700m以上、最大の高さは80mで世界最大の水量を誇る滝、イグアスの滝があることで有名です。
滝はほとんどがアルゼンチン領となっており、上流がアルゼンチン側で下流がブラジル側。それぞれ「イグアス国立公園」としていて、登録面積はブラジルのほうが広大です。最奥部にある「ガルガンタ・デル・ディアブロ(悪魔ののど笛)」と呼ばれる滝は、高さ80mで毎秒7000トンもの量が流れ落ちるというイグアスの滝の中で最も有名な場所。
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ヴィクトリアの滝/ザンビア・ジンバブエ
ザンビアとジンバブエの国境をまたぐ、幅2km以上のザンベジ川から流れ出る大滝。ジンバブエにおいては「ヴィクトリアの滝(ヴィクトリア・フォールズ)」となっていますが、ザンビアにおいては「モーシ・オワ・トゥーニャ」という名で呼ばれており、世界遺産では両方の名称を併記しています。
玄武岩の侵食によって形成された峡谷を通って流れ落ちる、最大落差108mの大瀑布は世界最大級の規模を誇ります。
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ナイアガラの滝/アメリカ・カナダ
ナイアガラの滝は、カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州の国境にあり、エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にある広大な滝です。滝は川に浮かぶゴート島を中心に北側のアメリカ領にあるアメリカ滝とブライデルベール滝、南側のカナダ領にあるカナダ滝で構成されるもの。
滝は氷河によって台地が削られ、落水によって滝壺が少しずつ拡大し、上部の石灰岩が崩壊して少しずつ上流側に移動して、現在の位置まで達し、現在の風景となりました。
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世界遺産マニアの結論と感想
誰が言ったのかは不明ですが、世界三大瀑布のうち、イグアスの滝とヴィクトリアの滝は世界遺産に登録されています。しかし、ナイアガラの滝は観光地として有名なだけであって、他にも落差の高い滝は世界でもたくさんあるので…このあたりはまだまだ議論がありそう。どれが「世界三大」かについてもまだまだ考察の余地があるので、ぜひいろいろと考察してみてくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。