登録区分(暫定リストに記載) | 自然遺産 |
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登録基準(暫定リストに記載) | (9), (10) |
申請年(暫定リストに記載) | 2006年 |
西アフリカでも西端部に位置するギニアビサウ。沿岸には多くの島々で構成されるビジャゴ諸島があり、世界各地から集まる渡り鳥や海洋生物の保護区となっていて、動物たちの楽園となっています。
ここではビジャゴ諸島の沿岸及び海洋生態系-オマチ・ミンホがなぜ世界遺産候補なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ビジャゴ諸島について詳しくなること間違なし!
ビジャゴ諸島の沿岸及び海洋生態系-オマチ・ミンホとは?

ギニアビサウの中でも沿岸部に浮かぶ18の大きな島と12の小さな島々で構成されるのがビジャゴ諸島。ここは島の表面積の3分の1が、砂州や干潟という地形であり、雨季になると年間2000〜2500mmの降水量を誇るエリアです。それもあり、ここは西アフリカでも有数の渡り鳥の生息地で、毎年100万羽の水鳥がこの地に訪れ、北欧やシベリアから渡ってくる鳥類は96種も見られるのが特徴。
そして、沿岸は海洋生物が非常に豊かで魚類だけでも155種以上も生息。マナティーやカバ、ワニ、イルカなど、絶滅危惧種を含む生物多様性が見られ、アオウミガメの営巣地としても知られています。
ビジャゴ諸島の沿岸及び海洋生態系-オマチ・ミンホはどんな理由で世界遺産に登録される予定なの?



ビジャゴ諸島が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ix)
登録基準(x)
ギニアシビウは降水量が多く、砂州や干潟など、生物たちが多く暮らすエリアであり、アフリカでも貴重な渡り鳥の営巣地であり、沿岸では海洋生態系が豊かで、絶滅危惧種のウミガメも多く見られるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
ビジャゴ諸島は多くの島々で構成され、雨が多く、砂州や干潟が広がっていることから、生物の理想的な環境が広がっていて、海洋生物が多く暮らし、アオウミガメの重要な産卵場であるという点で評価されています。
ちなみに、ビジャゴ諸島に暮らすビジャゴ人は母系社会であることが多く、女性が社会において非常に優位であり、男性は地位が低い傾向にあるというのが特徴。とはいえ、大陸とも距離があったことからか、最近は麻薬取引の中継基地として利用されることがあるため、社会や経済は変化しつつあるとか。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。