フランスの世界遺産「アンジェ城」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(2),(4)
登録年2000年

アンジェ城は「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の構成資産の一つ。13世紀に建造され、外観は要塞のようですが、内部には優雅な館があるという不思議なお城。ところで、アンジェ城はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではアンジェ城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アンジェ城について詳しくなること間違なし!

目次

アンジェ城とは?

アンジェ城
画像素材:shutterstock

アンジェは、フランス西部にあるロワール川とメーヌ川が合流するポイントに築かれた都市。ここは石器時代から人が暮らしているほどに古い街で、もともとはケルトのアンデス族がいたことから、それが「アンジェ」という名のルーツになったとされています。9世紀にノルマン人に支配されるものの、13世紀になるとフランス・カペー朝(987〜1328年)によって奪還され、そして、ルイ9世(1214〜1270年)によって建造されたのがアンジェ城。

ここは17もの巨大な縞模様の塔が配された城壁で囲まれているほどに堅固な城。外観からは想像ができませんが、内側にはルネサンス様式の壮麗な館があります。内部には106mもの長さを誇るタペストリーがあることで有名で、これらはヨハネの黙示録の67の場面が描かれており、その迫力は圧巻。

アンジェ城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

アンジェ城
画像素材:shutterstock

アンジェ城が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
渓谷内にはブロワ、シノン、オルレアン、トゥールなど歴史的な景観を持つ街が点在し、そして、美しい外観のシャンボール城も見られるという点。

登録基準(ii)
渓谷は、2000年にも渡って人間と環境の調和をしつつ発展したという文化的景観が見られるということ。

登録基準(iv)
渓谷沿いに残る建築物は、王族や貴族たちによって建造され、デザインや思想において、ルネサンスを経て啓蒙主義時代の理想を実現したものであるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

アンジェ城は、メーヌ川に突き出た岩壁を利用して築かれた城で、フランス王によるルネサンス期における傑作であるという点で評価されています。

ちなみに、アンジューは現在のメーヌ=エ=ロワール県を指し、もともとはイングランドの領土だった場所。しかし、イングランド王が結婚政策によって領土を広げるも、最終的には百年戦争でフランスによって大陸は征服されてしまったので、歴代の王は少し欲が深すぎたのかもしれませんね…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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