フランスの世界遺産「ヴィランドリー城」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1),(2),(4)
登録年2000年

ヴィランドリー城は「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の構成遺産の一つ。城は16世紀に建造されたもので、幾何学模様のルネサンス様式の庭園があることで知られます。ところで、ヴィランドリー城はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではヴィランドリー城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヴィランドリー城について詳しくなること間違いなし!

目次

ヴィランドリー城とは?

ヴィランドリー城
画像素材:shutterstock

フランス中部のアンドル=エ=ロワール県にあるヴィランドリーには、ルネサンス様式の庭園が広がる美しい城があります。ここは12世紀に存在していた城塞の跡に、16世紀になるとフランソワ1世(1494年〜1547年)の財務大臣によって城が建造。現在のインテリアは18世紀に揃えられたロココ調のものがほとんど。

ルネサンス様式の庭園は何度も造園が繰り返され、1906年にスペインの科学者ヨアキム・カルヴァロによって造られました。現在の幾何学模様の庭園は格子のように区画されていて、バラやツゲなど、さまざまな植物が並び、ヴィランドリーの名物ともなっています。

ヴィランドリー城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ヴィランドリー城
画像素材:shutterstock

ヴィランドリー城が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
渓谷内にはブロワ、シノン、オルレアン、トゥールなど歴史的な景観を持つ街が点在し、そして、美しい外観のシャンボール城も見られるという点。

登録基準(ii)
渓谷は、2000年にも渡って人間と環境の調和をしつつ発展したという文化的景観が見られるということ。

登録基準(iv)
渓谷沿いに残る建築物は、王族や貴族たちによって建造され、デザインや思想において、ルネサンスを経て啓蒙主義時代の理想を実現したものであるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ヴィランドリー城は、16世紀にロワール川の支流であるシェール川沿いに建造され、自然と調和するようにルネサンス様式の美しい庭園が加わえられているという点で評価されています。

ちなみに、庭園というと花がメインのようなイメージがありますが、ヴィランドリー城の庭園には40種類もの野菜が植えられててい、年に2回植え替えられています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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