エルサレムの世界遺産「聖墳墓教会」とは?内部を含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産(危機遺産1982年~)
登録基準(2), (3), (6)
登録年1981年

聖墳墓教会は「エルサレムの旧市街とその城壁群」の構成資産の一つ。ここはイエス・キリストが磔刑となったゴルゴダの丘があったとされる場所に築かれた教会で、現在はイエスの墓があることから世界中から巡礼者が訪れる地。ところで、聖墳墓教会はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここでは聖墳墓教会がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、聖墳墓教会について詳しくなること間違いなし!

目次

聖墳墓教会とは?内部にはイエスの墓がある?

聖墳墓教会
画像素材:shutterstock

旧市街を囲む城壁の西に位置していて、イエス・キリストが磔刑となった「ゴルゴダの丘」があったとされる場所に築かれた教会堂。ゴルゴダの丘は現在の城壁の北側にもあったとされますが、4世紀にローマ皇帝のコンスタンティヌス1世(270年代前半?〜337年)によって位置が特定され、教会が建造されました。この地にはもともとヴィーナスの神殿がありましたが、聖十字架や聖釘(せいてい)などの聖遺物が発掘されたことから、ここがゴルゴダの丘だという根拠となったそう。

聖墳墓教会
画像素材:shutterstock

その後、イスラム時代の11世紀には教会が破壊されたものの、十字軍の占領以降、何度も再建・増築されていきました。現在はカトリック、東方正教会、アルメニア使徒教会など、さまざまな教派によって共同管理されています。教会の中に小さな聖堂があり、そこがイエスの墓とされ、世界中からキリスト教徒が訪れる場所であり、ヴィア・ドロローサ(十字架への道)というイエスの受難を再現した道のりの最終ポイントとなっているのも特徴。

聖墳墓教会はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

イエスの墓/聖墳墓教会
画像素材:shutterstock

聖墳墓教会が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
エルサレムは、古来から支配者が変わり、さまざまな文化が交流した地であるという点。

登録基準(iii)
エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の聖地であり、それぞれの宗教に関連する建造物が残るということ。

登録基準(vi)
三大宗教関連以外にも、世界史における重要な出来事が多く発生した都市であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

聖墳墓教会は、イエス・キリストの墓があるとされることから、キリスト教徒にとって聖地であり、イスラム教徒によって破壊されるも何度も再建されて、現在も存続しているという点で評価されています。

ちなみに、イエス・キリストの墓は、もちろん、磔刑されたエルサレムが最も有力ではあるのですが、他にもインドやフランスにも、イエスの墓とされる場所があったりします。さらに青森県南部の新郷村には、なぜかイエス・キリストとその弟のイスキリの墓がある…というトンデモ説も。しかし、それが割と観光誘致に貢献していて、キリストラーメンやキリストおでん、キリストのハッカ飴など、ご当地グルメの開発も盛ん。とはいえ、キリストラーメンには、六芒星を型どったナルトも入っていたり…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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