東京都の世界遺産「母島」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(9)
登録年2011年

母島は「小笠原諸島」の構成遺産の一つ。小笠原村の中でも人口が数少ないエリアであり、保護区では多くの固有種が見られます。ところで、母島はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは母島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、母島について詳しくなること間違なし!

目次

母島とは?

母島
画像素材:shutterstock

母島は小笠原諸島を構成する母島列島の中心で、島の南部には居住区もあります。集落以外は世界遺産に登録されていて、島の南に浮かぶ平島、向島、姉島、妹島、姪島も世界遺産に登録。ここは1857年から人が暮らし始めたものの、1879年からは日本人が暮らしていました。第二次世界大戦後は、アメリカの管轄となりますが、1968年に復帰。

ここはハハジマメグロというメジロ属の仲間が見られ、絶滅危惧種にも登録されています。同じメジロの中でも、ハハジマメグロは大型で黄色が濃いというのが特徴。他にもワダンノキと呼ばれるキク科の植物も見られ、これは小笠原諸島の固有種であり、絶滅危惧種です。

母島はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

母島が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ix)
登録範囲の生態系は、東南アジアやオセアニア、東アジアを起源とする植物種が生息し、ここは隔離された土地で独特の種分化が進み、非常に固有種が多く見られ、これらは陸上貝類やシダ科の植物などの適応放散へと繋がっているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

母島は南部に居住区があるものの、島は豊かな植生を含めて手つかずの自然が残っていて、ハハジマメグロという固有種が生息しているという点で評価されています。

ちなみに、現在の島の集落は南側にある「沖村」だけですが、島の北部には「北村」と呼ばれる村がかつて存在していて、戦前は600名以上の人々が暮していました。現在は廃村となっていて、かつての港や小学校跡地などが遺構として残っています。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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