ベトナムの世界遺産「ハロン湾」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7),(8)
登録年1994年

ベトナム北東部にあるハロン湾は、大小1600の島が点在するという美しい景観が広がるエリア。ハロンとは「空飛ぶ龍が降り立った場所」という意味で、石灰岩が風化して形成された、奇妙な形の島々が並ぶという風景はベトナムが誇る景勝地です。

ここでは、ハロン湾がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ハロン湾について詳しくなること間違なし!

目次

ハロン湾とは?

画像素材:shutterstock

首都ハノイから東へ約165km。ベトナム北東部のクアンニン省のハロン市の南側に広がる海がハロン湾です。登録されているエリアは約1500平方kmと広大。ここには1600以上の島々が点在しており、ほとんどが無人島。

ハロンとは「空飛ぶ龍が降り立った場所」という意味で、竜が現れ、敵を蹴散らした跡、この地形が形成されたという伝説に由来します。実際は、11万5000年前に一帯の石灰岩の台地が沈み、残った一部の地形が風化したことで形成されたもの。

画像素材:shutterstock

このあたり一帯は石灰岩で形成されるカルスト地形になっていて、鍾乳洞がある島も存在。その中でも特にティエンクン洞窟が有名で、鍾乳石や石筍など、幻想的な空間が広がっています。そして、奇妙な形の島は、「鶏」「香炉」「猫」など、少し変わった名前が付けられていて、観光客にも人気。

島々は人間はほぼ暮らしていませんが、動植物は多く生息していて、絶滅危惧種のフランソワルトン(フランソワリーフモンキー)など、貴重な動物も見られます。水中では美しいサンゴ礁が見られるのですが、石炭発掘で水質が悪化し、サンゴ礁が激減。さらに、多くの観光客が訪れることで、生態系が壊れつつあるのも問題点となっています。

ハロン湾はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

ハロン湾が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
ハロン湾に浮かぶ1600もの島々は、自然によって削られた壮大な景観が見られるという点。

登録基準(viii)
ここは中国南西部からベトナム北部まで続く、世界最大のカルスト台地であり、ハロン湾はその台地の一部が沈み、円錐形やタワー型の島々などが長期に渡って形成された過程が見られるという点で貴重であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

ハロン湾については、その美しい景観ももちろんですが、カルスト台地の変化して形成されたという、そのプロセスが見られるという点が評価されています。

ちなみに、ハロン湾の島々では新石器時代以降、人は住んでいませんでしたが、水上で小屋を作って生活をしていました。そういう村を「水上生活村」といい、小屋には水道や発電機などもあって意外と快適だったのですが、現在はすべての村が撤去。観光客用に一部だけ残してくれており、ツアーで訪れることも可能です。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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