登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (3) |
登録年 | 2013年 |
ジャイサルメール城は「ラージャスターンの丘陵城塞群」の構成資産の一つ。ここはパキスタンとの国境に近く、砂漠に浮かぶ丘の上にある城塞は世界遺産に登録。ところで、ジャイサルメール城はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではジャイサルメール城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ジャイサルメール城について詳しくなること間違いなし!
ジャイサルメール城とは?
パキスタンとの国境近くにあり、タール砂漠の中央部にあるオアシス都市ジャイサルメール。ここは古くから中継貿易で栄え、町の中央部にある丘の上には、12世紀にラーワル・ジャイサル王によって城が建設。他に登録された城塞に比べても古いというのが特徴で、城塞内には今でも多くの住民が暮らしています。
城内は古い邸宅が続く迷路のようになっていて、その中に7階建ての美しい宮殿や、12〜15世紀に建造されたジャイナ教の寺院などが点在。近代になると交易の中心が鉄道や船になったために衰退し、街はそのまま発展しなかったため、まるでタイムスリップしたかのような景観が続いてます。
ジャイサルメール城はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ジャイサルメール城が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
城塞は、ムガル帝国のイスラム建築や他の地域の影響を受けていて、ラージプート族の芸術や建築などの文化の交流が見られるという点。
登録基準(iii)
6つの城塞は、宮殿や寺院、文化施設が作られ、そこにはラージプート族の文化的伝統や宗教、芸術などが見られるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
ジャイサルメール城は、非常に歴史が古く、砂漠地帯で発展した丘陵城塞であり、ラージプート族の独自の文化が見られるという点で評価されています。
ちなみに、ジャイサルメールは黄色の砂岩で建築物で統一されていて、日が沈むと街全体が黄金に輝くために、「ゴールデンシティ」と呼ばれます。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。