沖縄県の世界遺産「中城城跡」とは?その歴史を含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (3), (6)
登録年2000年

中城城跡(なかぐすくじょうあと)は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の一つ。中城城跡は6つの曲輪で構成される壮大な城跡で、他のグスクと比べ、保存状態は良好。ところで、中城城跡はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!

ここでは中城城跡がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、中城城跡について詳しくなること間違いなし!

目次

中城城跡とは?その歴史について解説

中城城跡
画像素材:shutterstock

本島南部の中城村に位置する標高約160mの高台にあるグスクで、同じく世界遺産に登録されている勝連城とは中城湾の対岸に建つもの。中城は「なかぐすく」と呼び、あくまでも地名ですが、城は中城にあったために「中城城(なかぐすくじょう)」となっています。

城は14世紀後半に築かれ、15世紀に本島中部の座喜味城から移封された按司・護佐丸によってさらに増築され、6つの曲輪で構成される現在の姿になりました。第二次世界大戦時でもそれほど被害がなく、ここはグスクの石積みの状態も比較的良好。1972年に本土に復帰した後は復元工事が進められています。

城内には、中国製の青磁紀や銃器などが発見されていて、中国との交易の跡も見られます。ちなみに、護佐丸はこの城で自刃したとされ、城郭の200mほど東には護佐丸の墓が置かれています。

中城城跡はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

中城城跡
画像素材:shutterstock

中城城跡が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
琉球列島は、数世紀に渡って中国、韓国、東南アジア、そして日本との経済や文化的交流の中心地として発展し、それは現存する建造物によって示されているという点。

登録基準(iii)
琉球王国の文化は、その環境において独自に発展し、繁栄したということ。

登録基準(vi)
斎場御嶽など、琉球王国時代から続く聖地は、現在でも住民たちに自然崇拝や先祖崇拝の場として大切にされているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

中城城跡は歴史が古く、県内に残るグスクの中でも保存状態が良いのが特徴。出土品からは中国との文化交流が見られ、琉球王国の繁栄が見られるという点で評価されています。

ちなみに、19世紀に日本に開国を迫ったアメリカの提督・ペリーは、沖縄を訪れた時に中城城を見て、その建築技術に驚いたそう。そのことを報告書にまで書いたというほどに素晴らしい建築物だったようです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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