スウェーデンの世界遺産「ラポニア地域(サーメ人地域)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(3), (5), (7), (8), (9)
登録年1996年

北極圏に住むサーメ人はトナカイなどの家畜ととも移動生活する民族で、彼らはスウェーデン北部の公園や自然保護区で、今でも伝統的な生活を送っています。そして、ここは氷河によって形成されたモレーンなどが残り、手つかずの自然や野生動物が見られる地。

ここではラポニア地域(サーメ人地域)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ラポニア地域について詳しくなること間違いなし!

目次

ラポニア地域(サーメ人地域)とは?

ラポニア地域(サーメ人地域)
画像素材:shutterstock

ヨーロッパの北端にあるラップランドは、北極圏の先住民であるサーメ人が今でも住んでいる地。その中でもスウェーデン北部にある、シャウンニャ自然保護区、サーレク国立公園、パジェランタ国立公園、ムッドゥス国立公園、ストゥッバ自然保護区、ストーラ・ショーファレット国立公園の、4つの国立公園と2つの国立自然保護区がスウェーデンの世界遺産として登録。ここには高山、原生林、湿地、湖、渓谷など、美しい景観が見られることから、自然遺産としての側面もあり、複合遺産として登録されています。

考古学遺跡からは、6000〜7000年前には既に人が住んでいて、彼らは野生のトナカイを狩りなどをしながらキャンプを張って暮らしていましたが、2000年前には家畜化に成功していて、16〜17世紀には現在のサーメ人の移牧生活が始まったとされています。

現在のサーメ人は、ほとんど定住しているものの、一部のサーメ人は、夏は今でも山間、特に大きな湖のそばに住んでいて、トナカイと一緒に暮らして移牧生活を送っています。このような生活を送っている民族は、世界でも数少なく、その「生活様式」こそが貴重なもの。

ラポニア地域(サーメ人地域)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

ストーラ・ショーファレット国立公園/ラポニア地域(サーメ人地域)
画像素材:shutterstock

ラポニア地域が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ラポニア地域は、トナカイとともに移牧生活を行ってきたという伝統を示し、これらはかつて北欧で広がっていたもので、人類の社会経済の発展の初期段階を示すという点。

登録基準(v)
ラポニア地域は、トナカイの移牧生活に基づいたサーメ人の土地利用が見られ、ここは祖先から続く生活様式を反映した文化的景観が見られるということ。

登録基準(vii)
ラポニア地域には、氷河にまつわる地形が見られ、高山湖や渓谷、デルタ地帯、多種多様な自然が保護されているという点。

登録基準(viii)
ラポニア地域は、U字型の渓谷、モレーン、氷堆丘など、急速に流れる氷河によって形成された地形が残り、氷河活動に関連するすべての活動の跡が見られるということ。

登録基準(ix)
ラポニア地域にある湿地帯は、ロシアを除くヨーロッパ最大のもので、700年もの歴史を誇る原生の針葉樹の林が見られるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ラップランドの一部であるスウェーデンのラポニア地域が世界遺産に登録されていて、氷河によって形成された地形が残り、原生の針葉樹林が見られるという点で評価されています。そして、ここに住むサーメ人は、トナカイととも移牧生活を行っていて、今でも文化的伝統が見られるというのもポイント。

ちなみに、サーミ人には、山岳サーミ人、海岸サーミ人、森林サーミ人、河川サーミ人、湖サーミ人の5つのカテゴリーに分けられ、それぞれに食べるものから生活スタイルまで異なるのが特徴。一口にはサーミ人といっても生活様式はかなり異なるのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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