登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (4) |
登録年 | 1995年 |
ホリールード宮殿は「エディンバラの旧市街と新市街」の構成資産の一つ。15世紀から使用されたスコットランド王室の住居であり、現在でも英国王室の滞在地として利用されていることで有名。ところで、ホリールード宮殿はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではホリールード宮殿がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ホリールード宮殿について詳しくなること間違いなし!
ホリールード宮殿とは?エディンバラの王宮だった場所
ロイヤルマイルの東端にある英国王室が所有する宮殿。もともとは12世紀にホリールード寺院というスコットランド王室のゆかりの寺院が建設された地でした。ルードとは「十字架」を意味していて、ここを建設したディヴィッド1世(1084年頃〜1153年)が、十字架を持つ牡鹿に命を救われたため、その場所に教会を建造。15世紀になり、現在の宮殿の北側にゲストハウスが建造されると、やがてジェームズ4世(1473〜1513年)が王宮として宮殿を建設したのが、現在のホーリールード宮殿。
スコットランド王たちはここに暮らしていましたが、17世紀にジェームズ6世(1世、1566年〜1625年)がイングランドの王位を引き継ぐと王はここを居城とすることはありませんでした。その後、宮殿は歴代のスコットランド王が改修と修復を重ねたものの、ほとんどの部屋の天井は16世紀のまま。現在でも英国王室は年に一度は必ず滞在し、エリザベス2世は夏季になると必ず滞在していました。
ホリールード宮殿はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ホリールード宮殿が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
18〜19世紀に建造された新市街は、卓越した都市計画が見られ、後のヨーロッパの都市計画に大きく影響を与えたということ。
登録基準(iv)
エディンバラには中世に築かれた旧市街から近代的な計画都市である新市街が存在し、ヨーロッパの都市計画の歴史が見られるという店。
世界遺産マニアの結論と感想
ホリールード宮殿は、中世から存在するスコットランド王家の寺院がルーツであり、ここは何世紀にも渡って増築がされていて、ヨーロッパの都市の発展が見られるという点で評価されています。
ちなみに、エリザベス2世がホリールード城を滞在する時はあくまでも公式行事であり、プライベートの離宮として利用されたのはアバディーンシャーにあるバルモラル城でした。ここはエディンバラ公フィリップにプロポースされた思い出の地であることから、夏の避暑地として何度も滞在。それもあり、女王は最期この地で崩御したことでも知られます。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。