トルコの世界遺産「パムッカレの石灰華段丘」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分複合遺産
登録基準(3), (4), (7)
登録年1988年

パムッカレの石灰華段丘は「ヒエラポリス-パムッカレ」の構成遺産の一つ。ここは石灰を含んだ温泉水が溢れていき、階段状に段丘が形成されたという、世界でも稀に見る奇妙な光景が見られます。ところで、石灰華段丘はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここでは石灰華段丘がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、石灰華段丘について詳しくなること間違いなし!

目次

パムッカレの石灰華段丘とは?

パムッカレの石灰華段丘
画像素材:shutterstock

パムッカレは、トルコの南西部にあるデニズリ県の県都デニズリから北へ約15kmに位置する小さな村。標高約200mの丘には、斜面から石灰を含んだ温泉水が流れており、これが堆積して段々状の棚を作り出しています。まるで綿が集まった城塞に見えることから、トルコ語で「綿の城(パムッカレ)」と呼ばれます。

段丘はまるで棚田のようになっています。畦の部分が自然で形成されるのは、流れてきた植物などが留まって石灰が付着することで階段のような形状に仕上がったもの。石灰は丘の上から麓まで約200mにも渡って続いています。

パムッカレの石灰華段丘はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

パムッカレの石灰華段丘
画像素材:shutterstock

石灰華段丘が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
ヒエラポリスは、パムッカレから流れ出る温泉を生かした、ヘレニズム・ローマ時代の温泉施設の優れた例であるということ。

登録基準(iv)
ヒエラポリスに点在するキリスト教関連の遺跡は、4〜6世紀の間に建造された、初期キリスト教建築の傑作であるという点。

登録基準(vii)
パムッカレの丘から流れ出る石灰を含んだ温泉水は、滝や鍾乳石、段々状の石灰棚を生み出し、印象的な風景を作り出しているということ。

世界遺産マニアの結論と感想

パムッカレの石灰華段丘は、丘の上から流れ出る石灰を含んだ温泉水により、段々状の石灰華段丘が築かれ、世界でも他には見れない不思議な景観が見られるという点で評価されています。

ちなみに、石灰華段丘は丘の上から麓までは遊歩道となっていて、そのエリアは裸足であれば歩けるようになっています。しかし、かなり滑りやすく、途中にはかなり深いエリアもあるので水着があったほうが無難。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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