登録区分 | 複合遺産 |
登録基準 | (1), (3), (5), (7) |
登録年 | 1985年 |
妖精の煙突(パシャバー地区)は「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」の構成遺産の一つ。キノコの形をした奇岩がいっぱい並ぶ風景は、まさにカッパドキアらしい景観です。ところで、妖精の煙突はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここでは妖精の煙突(パシャバー地区)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、妖精の煙突について詳しくなること間違いなし!
妖精の煙突(パシャバー地区)とは?
カッパドキアでも多くの洞窟ホテルが並ぶギョレメから北部の街アヴァノスの間に位置するパシャバー地区には、「妖精の煙突」と呼ばれるキノコ岩が無数に並ぶエリア。これらは300万年前に近隣のエルジエス山(標高3916m)が大噴火したことにより、一帯が凝灰岩や玄武岩の層となって、風雨によって一部の凝灰岩が削られたため、キノコ型の岩が広がる奇岩地帯が形成されました。そして、その幻想的な姿から「妖精の煙突」と呼ばれるように。
ここはビザンツ帝国時代になると、キリスト教徒が奇岩をくり抜いて隠れ住んでいたことから、現地では「修道士の谷(Monks Valley)」と呼ばれています。パシャバー地区の東側には、「ゼルヴェ野外博物館」が広がっていて、ここには洞窟教会跡も残っているのが特徴。
妖精の煙突(パシャバー地区)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
妖精の煙突が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
ギョレメ渓谷とその周辺は、凝灰岩が風雨などの侵食によって削られ、キノコ岩など、幻想的な風景が見られるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
パシャバー地区にある妖精の煙突は、侵食によって削られた凝灰岩がキノコの形となり、その幻想的な風景からそのように名付けられたという点で評価されています。
ちなみに、パシャバーの手間にあるチャウシン村は、素朴な村落ではあるものの、可愛らしいプチホテルが並ぶエリアで、ギョレメに比べるとのんびりとしているので、穴場でもありますよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。