登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (2), (3), (6) |
登録年 | 2000年 |
斎場御嶽(せーふぁうたき)は「琉球王国のグスク及び関連遺産」の構成資産の一つ。琉球王国でも最高位の祭祀施設であった場所で、今でも聖域として地元の人によって崇拝されています。ところで、斎場御嶽はなぜ世界遺産なのでしょうか?意外と知ってそうで知らない!
ここでは斎場御嶽がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、斎場御嶽について詳しくなること間違いなし!
斎場御嶽とは?
沖縄本島の南部に位置する聖域。御嶽とは琉球神道の祭祀施設を指していて、神がいる場所として崇拝されてきました。斎場御嶽は各地で点在する御嶽の中でも、琉球王国の最高神職である聞得大君(きこえおおぎみ)によって儀式が行われてきた場所。最も奥にある3つの礼拝所が続くという「三庫理(さんぐーい)」は国内でも最も格式の高い拝所であった場所。
ここは中央集権だった琉球王国の王族の信仰を支える国家的祭祀の場として存在し、庶民は入ることができず、かつては男子禁制だった場所でもありました。そして、王族であっても聖域に入るには、除草をする必要があったというほど。
斎場御嶽はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
斎場御嶽が評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
琉球列島は、数世紀に渡って中国、韓国、東南アジア、そして日本との経済や文化的交流の中心地として発展し、それは現存する建造物によって示されているという点。
登録基準(iii)
琉球王国の文化は、その環境において独自に発展し、繁栄したということ。
登録基準(vi)
斎場御嶽など、琉球王国時代から続く聖地は、現在でも住民たちに自然崇拝や先祖崇拝の場として大切にされているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
斎場御嶽は、琉球王国の最高神職である聞得大君が祈る場所であったために、琉球時代から続く礼拝所の伝統が今でも生き続けているという点で評価されています。
ちなみに、近くにある久高島は、琉球の創世神がこの島に降りてきたという伝説があり、もともとはこの島を遥拝するために斎場御嶽が作られたというほど。久高島はリゾート計画があったものの、現在はその計画もなくなり、小さな宿が点在する程度。島では今でも昔ながらの暮らしが続いてます。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。