登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1), (2), (3), (4), (6) |
登録年 | 1980年(1990年拡大) |
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」の構成資産の一つ。ここは聖母マリアが降誕したと信じられている地に築かれただけに、聖母マリアに捧げられた聖堂の中でも最大規模でもあります。ところで、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂について詳しくなること間違いなし!
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とは?
ローマの中心部にあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は、ローマの五大バシリカの一つとされるほどに歴史あふれるカトリック教会の聖堂。もともとは大地母神であるキュべレの神殿があったという場所に、5世紀ころに聖堂が築かれたのが始まり。ここは8月なのに雪が降った日に、聖母マリアが降誕したという伝承があることから、「偉大なる聖母マリアにささげられた聖堂」という意味のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂と名付けられました。
ここは地震で崩壊しそうになる度に何度も改修され続けたため、ローマのバシリカ様式の聖堂では、最初期の構造が残されているという点で貴重。アヴィニヨン捕囚(1309〜1377年)の後、教皇がローマに帰還した後は、一時的にここが教皇宮殿となるほど。敷地内には5世紀のモザイクが現在も残されていて、古代における聖母マリアを表現したものとして貴重なもの。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂が評価されたのが、以下の点。
登録基準(i)
ローマは、古代から現在まで3000年にも及ぶ歴史を持つ芸術的な建築物であるということ。
登録基準(ii)
古代ローマからルネサンス、バロック、新古典主義まで、ローマ発祥の芸術は世界中の都市計画や建築物、芸術の発展に大きな影響を与えてきたということ。
登録基準(iii)
ローマの遺跡は保存状態がよく、現在も当時の芸術と建築技術の高さがよく見られるという点。
登録基準(iv)
ローマは中心部の都市開発は、3000年近くも途切れることなく続いており、古い町並みと現代建築が調和できるようになっているということ。
登録基準(vi)
キリスト教が伝来してから2000年以上の間、ローマはキリスト教世界の中心都市であり、ヨーロッパの文化の基盤であるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は古代後期に築かれ、聖母マリアに捧げられた聖堂の中でも世界最大であり、キリスト教徒からも崇拝されているという点で評価されています。
ちなみに、日本では山の上でもない限り、8月に雪が降ることはまずないですが、北ヨーロッパやアメリカ北部では過去の記録によると、夏に雪が降ることはあるにはあります。しかし、そういう時は大抵、異常気象(冷夏)である可能性があり、農作物に影響を与えるので、手放しで喜べるわけではないのですが…。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。