ソウルといえば、韓国中の激ウマグルメが集まるグルメタウンであるが…近年、韓国好きの間でも割と話題なのが「タコユッケ」。ユッケといえば生肉だが…これにタコなんて混ぜてしまうのか?と思うかもしれない。その衝撃的な見た目だけでなく、韓国ツウも唸らす味わいとか。そんなタコユッケとはどんなグルメなのか?
今回は、韓国の世界遺産・宗廟の帰りに味わったグルメ「タコユッケ」を紹介。世界遺産巡りのついでに味わってほしい「世界遺産級の激ウマ・グルメ」を解説していこう。
韓国の世界遺産「宗廟」は、歴代王の位牌を収めた場所
ソウルの街の北側にある宗廟は、かつての王宮であった昌徳宮(チャンドックン)の近くにあるだけに、ここは李氏朝鮮時代の王と王妃の位牌を納めた祭祀場だった。とはいえ、その位牌は儀式以外では見ることができず、それを納める建物を外から見る…というだけだ。特に王の位牌を納めている正殿は1608年に再建されたもので、貴重な建造物ではある。…が、価値は高いのだが、なんとも分かりづらいタイプの遺産である。
まぁ、韓流の時代劇好きなら「あー、あの辺に私の好きな正祖(イ・サン)の位牌があるのねー…」と、自らの推しの王様の位牌の位置を探る…というマニアックな楽しみ方はできるかもしれないが。
「宗廟」の詳細はこちら
広蔵市場(クァンジャンシジャン)の名物・タコユッケはSNS映えだけでなくて食通をも唸らせる味
さて、歴史好きにはとことん見どころ?のある宗廟の近くには、100年の歴史を誇るというグルメ市場、広蔵市場がある。まぁ、市場はソウルでも多くあるのだが、ここは屋台グルメに関してはソウルでも随一で、「うまいもの通り」ではありとあらゆる屋台が続いている。とはいえ、この市場には、他にはない名物通りがあって、それが細い路地にユッケ専門店が並ぶ「ユッケ通り」だ。
名前の通り、それぞれの店は激ウマのユッケを提供することで知られていて、夕食になるとユッケをメインにレバ刺しやタコの踊り食いをしながら焼酎で一杯やる…というオッサン向けのお店なのだ。中にはミシュラン・ガイドで紹介されたほどに人気がある店があり、近年は韓国好きの女子になぜか大ブレイク!それはSNS映え?になる「なんともいえないメニュー」があるからだ。
とりあえず、どの店も行列なので、しばらく並んでみて、ようやく店に入る。とりあえず、皆さんが100%頼んでいた「タコユッケ(ユッケナクチタンタイ)」をオーダー。…そうこのタコユッケこそが、この通りの名物なのだ。すぐさま、噂のメニューが登場。
大量に盛られた赤いユッケの上に、うにょうにょと動くタコ足がのせられている…(ぜひ動画を御覧いただきたい)。これのどこがSNS映えなんだよ!全然映えねーよ!しかし、この踊り食いというのは、この通りの名物だし、ごま油やコチュジャン、梨汁などで味付けしたタレのユッケと相性バツグンかもしれない。おそるおそる食べてみると…おお、口の中で弾けるぞ!しかも、生肉の旨味にタコの食感が合わさると、陸と海の両方の味わいが最大限に生かされる…。なるほど!これはクセになる。
そのまま食べてもうまいのだが、味変としては、一緒に提供される海苔に唐辛子やニンニク、コチュジャンなどを入れて巻いて食べると、これもまた刺激的な味わいになってまた一興!うーん、ビールにも焼酎にも合う!まぁ、これは「つまみ」的な旨さなので、ランチやディナーとして食べるには少し物足りないか?
…これは「世界遺産級」の味わいだ!
市場の生レバーとユッケラーメンもまたうまいぞ!
ちなみに、「生レバーと生センマイの盛り合わせ」を出すお店も多く、日本では食べることができなくなっている生レバーをここではこれでもかってくらい楽しめる…。それだけでもユッケ通りに行く価値はあるだろう。
さらには、冷製インスタントラーメンにユッケをのせた「ユッケラーメン」も名物。これならお酒が飲めなくても、名物のユッケが味わえるという逸品だ!とにかく、日本ではちょびっとしか食べられないユッケを腹いっぱい味わえるし、タコと組み合わせると圧倒的な旨さになる…。
世界遺産のついでに世界遺産級のグルメも同時に楽しんでみてはいかが?
※こちらの内容は、あくまでも過去に現地を訪れた際に体験したものであり、最新情報はご自身でご確認ください。