タイ風お好み焼き「ホイトート」とは?世界遺産巡りにおすすめグルメはこれ!

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タイに「お好み焼き」があるというのはご存知だろうか?といおうか、世界中に「粉もん」は割とあるのだが…その中でもタイ風のお好み焼き「ホイトート」は、モチモチサクサクしていて日本のお好み焼きとはまた一線を画す逸品なのである。そんなホイトートとはどんなグルメなのか?

今回は、タイ東北部の世界遺産・バーンチエン遺跡の帰りに味わったグルメ「ホイトート」を紹介。世界遺産巡りのついでに味わってほしい「世界遺産級の激ウマ・グルメ」を解説していこう。

目次

タイの世界遺産「バーンチエン遺跡」の起点となるウドーンターニー

タイの東北部はイサーンと呼ばれ、田園地帯が永遠と続くという古き良きタイのカントリーサイド。そんな中に東南アジア史を揺るがす、歴史的発見が1966年に発生した。タイ北東部のウドーンターニー県・ノーンハーン郡にあるバーンチエンは、小さな村だが、ここは紀元前1500年頃から紀元3世紀にわたる集落跡と埋葬地が発見されたのである。これが何を意味するかというと…世界四大文明とは異なる、東南アジアでも稲作を行う古代文明があった!ということだ。

というわけで、バーンチエンには、遺跡を取り囲むように博物館が築かれ、白骨や幾何学模様の土器などを含めた発掘現場などが再現されている。とりあえず、博物館を一周してみたが…クーラーが効いているのはありがたい。しかし、あくまでも真面目な博物館なので、研究者以外はなんとも見ごたえがない。さらには、その古代文明についてもイマイチ分かっていないことも多く、ここを本気で楽しむのなら個人の「想像力」が必要である!

「バーンチエン遺跡」の詳細はこちら

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ウドーンターニーに来たら、タイ風お好み焼き「ホイトート」で腹ごしらえ!

おそらく、多くの旅行者がバーンチエンまでは、タクシーで1時間の距離にあるウドーンターニーを経由して行くだろう。空港もあるし。しかし、バーンチエンからウドーンターニーへと戻ってくると…他にやることがない。それもそのはずで、この街の歴史はまだ100年程度で、かつては米軍基地があったことから、ナイトライフのほうが有名なくらいだ。

それもあって、街は夕方から賑わう店も多い。とりあえず、ホテルでひと休みしたら、腹ごしらえして飲みに行く…というのが外国旅行者の定番ライフのようだ。さて腹ごしらえをするにしても、歴史が浅いウドーンターニーでは、街の名物らしい名物はない。せっかくここまで来たのになんて残念なんだ!…にしても腹減った!!

と、バスターミナルの近くを悶々としながら歩いていると、ジュージュー…と鉄板焼で粉もんのようなものを作っている屋台があるではないか。しかも、奥は小綺麗なテーブル席もあり、地元の若者が楽しそうに粉もんを食べている。うーん、飲みに行くのなら軽食系で食べたほうが良いかな?

店名は読めないものの…店員が日本語メニューを持ってきてくれた。割と外国人が多いらしい。うーむ、さきほどの粉もんは「タイ式のお好み焼き+(ムール貝)」と書かれたもののようだ。つまり、これはタイで噂の「ホイトート」ってやつだ。タイでは定番の屋台料理で、米粉や小麦粉、卵を混ぜて油で焼き上げ、もやしをのせるという独特のもの。その意味は「貝(ホイ)揚げる(トート)」で、貝はホイメンプー(ムール貝に似たような貝)とか牡蠣を利用することが多く、一般的にはチリソースをかけて食べるというスタイル。

ホイトート屋台は割とどこでもあるものの、この店はどうやらホイトートが名物で、ここまで大きくなった店のようだ。これは行くしかない!注文後、割と時間がかかったものの、屋台というレベルを超えた高級(といっても価格は1.5倍増しくらいだが)なホイトートが到着。

うーむ、見た目はソースをかけていないお好み焼きに近いが、ホイトートは大量の油で焼きながら挙げるためか、色味は少し茶色い。これは今までにない「新種のお好み焼き」を期待してしまう。

一口食べてみると…外側のカリッと生地の中に、餅のような弾力があり、2つの食感が同時に味わえて、なんとも言えん!むしろ、お好み焼きというよりも、揚げ餅を引き伸ばした…という表現のほうが近いだろう。しかし、粉のシンプルな味わいの中に貝のうま味まで加わっているので、噛めば噛むほどに奥深い。思ったよりもクセがなく、チリソースもそれほど辛くないので、子供や辛いものが苦手な人にももってこいだ。

そして、食感も軽い。ぺろりと1枚すぐに完食してしまった…。うーん、ウドーンターニーでナイトライフを楽しむ前の一食としては最適だなぁ。日本でもおしゃれに改造して売り込めば、広く普及しそう。

…これは「世界遺産級」の味わいだ!

バーンチエン遺跡の近くには名物がないが、ウドーンターニーで絶品ホイトートを味わおう!

残念ながら、わざわざバーンチエンを訪れても、これといった名物がないのでグルメは期待できないと思いがち。そんな時は、ホイトートなど、定番料理に行ってみてるのもおすすめ!しかも、ホイトートは貝だけでなく、エビやイカ、カニカマなど、具材もいろいろと選べるので、自分好みの味に仕立て上げるというのも楽しみ方もできるだろう。

世界遺産のついでに世界遺産級のグルメも同時に楽しんでみてはいかが?

※こちらの内容は、あくまでも過去に現地を訪れた際に体験したものであり、最新情報はご自身でご確認ください。

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この記事を書いた人

世界遺産を満喫するのも良いが…旅の醍醐味は遺産だけじゃない!その遺産を築いた人々や周囲の環境による「グルメ」こそ、世界遺産巡りを楽しむもう一つの醍醐味だ。ここでは世界遺産巡りのついでに立ち寄りたい、“世界遺産級”のグルメを紹介していこう。

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