登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (7), (9), (10) |
登録年 | 2016年 |
メキシコ本土から南西へ約400km、東太平洋に浮かぶ4つの島々はレビジャヒヘド諸島と呼ばれます。これらは海底火山の山頂であり、海鳥を中心にさまざまな野生動物が生息する地。周辺の海域にはマンタ、クジラ、イルカ、サメなど、遠洋性の海洋生物が多く生息します。
ここではレビジャヒヘド諸島がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、レビジャヒヘド諸島について詳しくなること間違いなし!
レビジャヒヘド諸島とは?
レビジャヒヘド諸島は、メキシコ西部にあるバハカリフォルニア半島南端のサンルカス岬から約386kmの距離にあり、本土からは西へ720〜970kmも離れています。ここは、サンベネディクト、ソコロ、ロカパルディア、クラリオンの4つの島々で構成。この4つの島は海底火山の頂上でもあります。
ここは北太平洋と東太平洋の2つの海域が合わさった場所で、カリフォルニアと赤道からの海流が合わさり、海洋生物が豊富な海域。サメやエイ、ザトウクジラ、カメ、マンタなどが見られ、世界中のダイバー憧れの地でもあります。大陸から離れていることもあり、それぞれの島には固有種が見られ、絶滅危惧種も生息しているのが特徴。そして、多くの海鳥が訪れる地で、カツオドリの種類も豊富。ここは、世界でも数少ないオオセグロミズナギドリというミズナギドリ科の生息地ともなっています。
レビジャヒヘド諸島はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
レビジャヒヘド諸島が評価されたのが、以下の点。
登録基準(vii)
レビジャヒヘド諸島は、海底山脈の頂上で、多くの海洋生物が集まり、エイやイルカ、サメなどの遠洋性の海洋生物が見られ、最大2000頭ものザトウクジラも見られるという点。
登録基準(ix)
レビジャヒヘド諸島は、熱帯太平洋地域の北部に位置し、カリフォルニア海流と赤道海流の海流が合わさって、多数の動植物が集まり、孤立した地であることから島や海域で固有種が見られるということ。
登録基準(x)
レビジャヒヘド諸島は栄養が豊富な海で、20種のサメや最大2000頭ものザトウクジラが集まる海域で、海鳥もさまざまな種類が見られ、世界でも数少ないオオセグロミズナギドリというミズナギドリ科の鳥の繁殖地としても有名であるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
メキシコ南西に浮かぶ絶海の孤島が集まるレビジャヒヘド諸島は、北と南から海流がぶつかり、栄養が豊富な海域であるため、固有種や絶滅危惧種を含めて陸と海で生物多様性が見られるという点で評価されています。
絶海の孤島ではあり、もともとスペイン人の探検隊に発見されるまで人が住んでいない地であったのですが、現在のソコロ島はメキシコ海軍の基地となっていて、200名ほど生活しています。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。