ブラジルの世界遺産「大西洋岸森林南東部の保護区群」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (9), (10)
登録年1999年

ブラジル南東部には、ブラジルで最も優れた大西洋の森林が存在し、25の保護区から構成され、合計で約4700平方kmにもなる広大なエリアが登録。ここは大西洋岸の森林に住む生物の進化が分かる地で、山岳地帯、湿地帯、島々などには、貴重種のジャガーを含めた多くの動植物が見られます。

ここでは大西洋岸森林南東部の保護区群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、大西洋岸森林南東部の保護区群について詳しくなること間違いなし!

目次

大西洋岸森林南東部の保護区群とは?

画像素材:shutterstock

世界遺産としては、ブラジル南東部のパラナ州とサンパウロ州にまたがり、25もの保護区、合計で約4700平方kmもの敷地が登録。16世紀以降は開発のため、森林は徐々に減っていき、現在はこの地に広がる森林が大西洋岸で最も保存状態の良いものとなりました。ここは山岳地帯、湿地帯、島々など、山脈から海岸に至るまで多様な自然保護区が点在しています。氷河期以降、他の地域から隔離されていて固有種と絶滅危惧種を含めた動植物が生息しています。

ここは120種の哺乳類が見られ、ジャガーやオセロット、ヤブイヌなどが生息しています。特に霊長類の種類が豊富で、森は固有種であり、絶滅危惧種のウーリークモザルやクロガシラライオンタマリンの居住エリアが存在していることで有名。そして、アカオボウシインコといった固有種の鳥類が見られるものの、密猟の対象となっているため、保護区となっています。

大西洋岸森林南東部の保護区群はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

大西洋岸森林南東部の保護区群が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
ブラジルの大西洋岸の森林でも最大のエリアの一つで、ラン科やアナナス属の植物が密林に生い茂っていて、高山地帯からマングローブが広がる沿岸の河口や島々まで、陸と海の生物多様性が見られます。ここには300を超える洞窟、険しい山々、海岸には並外れた自然の美しさが見られるという点。

登録基準(ix)
大西洋岸森林は、氷河期以降も部分的に孤立していたため、樹種は約70%、霊長類の85%、哺乳類の39%は固有種という複雑に進化した生態系を持ち、海洋と沿岸に住む生物は今でも進化を続けているということ。

登録基準(x)
ここは非常に多様な動植物が見られ、1万平方mに450種以上の樹木が生息するというほどで、哺乳類に関しては120種を超え、ブラジルでも最大級です。ここではジャガーやオセロット、ヤブイヌが見られ、敷地内には霊長類が豊富に生息。アメリカ大陸最大の霊長類であり、固有種である絶滅危惧種のウーリークモザルやクロガシラライオンタマリンなども暮らしています。鳥類は固有種であるアカオボウシインコを含めて350種も確認されていて、真っ赤な羽毛を持つショウジョウトキという地元のシンボルも存在しているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

かつての大西洋岸には森林は各地に広がっていましたが、人類の開発によってそのほとんどが失われ、ここは氷河期以降の手つかずの森林が残っていて、動植物ともに固有種が多く、絶滅危惧種も見られるという点で評価されています。

ちなみに、ウーリークモザルは複婚という特殊な共同体を築くことで有名で、縄張りを持たずに割と自由に出会うとか。種の保存においては大事なんでしょうけど…現在のコンプラの世の中では「はしたない」と思われちゃうのが悲しいですね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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