登録区分 | 自然遺産 |
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登録基準 | (7), (8) |
登録年 | 2024年 |
中国北西部にあるバダインジャラン砂漠は、面積が4万9000平方kmと中国でも3番目に広い砂漠。ここは100を超える湖が広がっていて、世界でも最も高い砂丘が存在していることでも有名です。
ここではバダインジャラン砂漠-砂丘群と湖沼群がなぜ世界遺産候補なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、バダインジャラン砂漠について詳しくなること間違なし!
バダインジャラン砂漠-砂丘群と湖沼群とは?
中国の北部・モンゴル自治区の南西部にあるアルシャー盟から甘粛省に広がる砂漠であり、その面積は広大で中国で3番目に大きい砂漠でもあります。ここは砂丘や淡水湖、塩水湖が多く並ぶ景観で知られ、他では見られない独特の砂漠が続く場所。砂丘の中には標高が1600mにもなるビルト峰(必魯図峰)もあり、世界でも稀に見る独特の景観を持つ砂漠であります。
そして、独特なのが、風が吹くと砂漠の表面がキュッという音がする「鳴き砂」が発生するエリアがあるということ。これは砂漠の表面に存在する砂が風による急激な動きによって摩擦を生み出し、音が鳴るという現象であり、日本の海岸でも見られますが、世界においても珍しい現象でもあります。
バダインジャラン砂漠-砂丘群と湖沼群はどんな理由で世界遺産に登録される予定なの?
バダインジャラン砂漠が評価されたのが、以下の点。
登録基準(Vii)
登録基準(Viii)
バダインジャラン砂漠は中国における3つの砂漠が出会う場所であり、砂丘や湖が続く砂漠は、地質学や地形学的としても独自の特徴を持ちます。世界でも最大の砂丘や無数の湖、鳴き砂、風食地帯など、その変化に富んだ風景は生物多様性にもつながるという点。
世界遺産マニアの結論と感想
バダインジャラン砂漠は、砂丘と湖が多く並ぶ独自の景観を持つ砂漠であり、世界最大の砂丘だけでなく、鳴き砂という現象も見られ、多様な地形はさまざまな動物の生息地であるという点で評価されています。
ちなみに、バダインジャラン砂漠の北部には広大な砂漠である「ゴビ砂漠」が広がっていて、さらに近隣の中国でも4番目の規模を誇る「トングリ砂漠」と居延海(きょえんこ)砂漠と共に「アルシャー砂漠ユネスコ世界ジオパーク」として指定されているのも特徴。このあたりは中国においても、砂漠だらけの場所なのです。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。