スペインの世界遺産「サグラダ・ファミリア」とは?完成しない理由を含めて世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (2), (4)
登録年1984年(2005年拡大)

サグラダ・ファミリアは「アントニ・ガウディの作品群」の構成遺産の一つ。カタルーニャの建築家アントニ・ガウディの傑作である一方、未完成のため現在も建設が続いています。ところで、サグラダ・ファミリアはなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここではサグラダ・ファミリアがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サグラダ・ファミリアについて詳しくなること間違いなし!

目次

サグラダ・ファミリアとは?場所はどこにある?

サグラダ・ファミリア
画像素材:shutterstock

バルセロナの中心部でも北側にある未完成の教会で、2005年に追加で登録。1882年に着工が開始したものの、初代建築家フランシスコ・ビリャールが辞退したために、1883年にアントニ・ガウディ(1852〜1926年)が2代目の建築家に。当時は無名だったものの、ガウディが1926年に交通事故で死亡するまで、作業が続けられたというほどに彼の中でのライフワークになりました。

しかし、ガウディが残した設計図や模型はスペイン内戦で失われたため、現在は口頭で伝えられたことや大まかなデッサンといった少ない資料から建設が進められています。

実は世界遺産に登録されているのは2箇所のみ

誕生のファサード/サグラダ・ファミリア
画像素材:shutterstock

教会そのものは未完成のため、世界遺産に登録されているのは、東側のファサードと地下聖堂のみ。東側のファサードは、「誕生のファサード」と呼ばれ、モチーフは、イエス・キリストの誕生をテーマに3つの門で構成されています。

左門が養父ヨセフに捧げられた「希望の門」、中心がイエスの誕生を祝福する「愛徳の門」、右側が聖母マリアに捧げられた「希望の門」が並んでいます。地下聖堂は、ガウディが埋葬されている場所で非公開。

2026年に完成?サグラダ・ファミリアが完成しない理由とは?

サグラダ・ファミリア
画像素材:shutterstock

サグラダ・ファミリアはまだ未完成であり、1980年代には完成まで300年ほどかかるといわれましたが、現在は技術の進化により、約144年という工期で完成する見込みとなります。現状では、2026年に完成予定とはなっていますが、いつ完成するかは不明。

サグラダ・ファミリアには全18基の尖塔が配置される予定で、現在は9基だけ完成しています。これらは1本がイエス・キリスト、1本が聖母マリア、12本がイエスの12使徒、4本が福音書の4人の作者を表すもの。

サグラダ・ファミリアはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

サグラダ・ファミリア
画像素材:shutterstock

サグラダ・ファミリアが評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
ガウディの作品は、19世紀後半〜20世紀初期にかけて世界の建築の発展に貢献したということ。

登録基準(ii)
バルセロナに残るガウディの建築物は、「モデルニスモ」の代表的なもので、やがて20世紀の近代建築の発展に大きな影響を与えたということ。

登録基準(iv)
ガウディの優れた作品は20世紀初頭の住宅と共同施設の発展にも貢献しているという点。

世界遺産マニアの結論と感想

ガウディの作品の中でも、サグラダ・ファミリアは最も有名であり、完成済みの東側のファサードと地下聖堂のみの登録ですが、20世紀の近代建築の発展に大いに貢献しているという点で評価されています。

ちなみに、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家は、実は日本人なのです。外尾悦郎氏は福岡出身の彫刻家で、1978年からバルセロナにわたり、おもに教会の彫刻に携わっていて、2006年から主任彫刻家になりました。まさか東洋の端から訪れた日本人によって完成に至るなんて、ガウディも思ってなかったでしょうね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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