中国の世界遺産「中国丹霞」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(7), (8)
登録年2010年

「丹霞(たんか)」とは、地球内部から土地が隆起した赤い大地が風化や侵食などで削られ、沈殿物が重なって見られる独特の地形のこと。中国南部の亜熱帯地域には6箇所の丹霞地形があり、石柱や渓谷、滝など、侵食した大地が織りなす絶景が広がっています。

ここでは中国丹霞がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、中国丹霞について詳しくなること間違いなし!

目次

中国丹霞とは?

中国丹霞
画像素材:shutterstock

「丹霞」というと、日本語では夕焼け雲といった意味ではあるものの、中国では地理の用語として使用されていて、一般的には断崖などの赤い堆積岩地形のことを指します。中国丹霞は、赤い大地が隆起して風化や侵食され、堆積岩が露出するという景観が特徴。ここでは赤い断崖、石柱、渓谷、滝などさまざまな地形が見られます。

世界遺産に登録されているのは、中国南部の亜熱帯地域に広がる6つの箇所。西は貴州省から東は浙江省まで点在していて、特に中国丹霞のルーツである広東省の丹霞山は400近くの赤い断崖や岩石が広がっています。これらの丹霞地形は、年代ごとに形成期から老年期までそれぞれの違いが見られ、登録エリアの竜虎山や丹霞山は世界ジオパークにも認定されるほどの景観美。

中国丹霞はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

中国丹霞
画像素材:shutterstock

中国丹霞が評価されたのが、以下の点。

登録基準(vii)
中国丹霞は、赤い砂岩が織りなす断崖や石柱、渓谷など、森林や川、滝などと組み合わさってユニークな景観が見られるということ。

登録基準(viii)
登録されている中国丹霞エリアは、侵食が少ないものから侵食が激しい地域、形成期から老年期まで、丹霞地形のさまざまな地形が見られるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

中国の丹霞地形は、風化や侵食によって削られた赤い断崖や石柱などが広がり、それは年代による違いや侵食の規模など、さまざまな丹霞地形が見られるという点で評価されています。

ちなみに、丹霞山では、男性の「アレ」に似ている尖った石柱の陽元石や女性の胸を思わせる2つの石柱など、なんだか男女の裸のような地形に見えることから「ヌード自然公園」と名付けられているとか。…現地の中学生が名付けたんですかね?

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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