中国の世界遺産「曲阜の孔廟、孔林、孔府」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (4), (6)
登録年1994年

中国東部にある山東省の曲阜には、紀元前5〜6世紀に活躍した孔子ゆかりの地。ここには孔子の霊廟、孔子と子孫の墓である孔林、歴史の皇帝によって保護された孔子の子孫の住居だった孔府が点在。これらは三孔と呼ばれ、中国の皇帝によって修復・整備されてきたもの。特に孔廟は中国を代表する建築物とされています。

ここでは曲阜の孔廟、孔林、孔府がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、曲阜の孔廟、孔林、孔府について詳しくなること間違なし!

目次

曲阜の孔廟、孔林、孔府とは?

画像素材:shutterstock

曲阜市は山東省の南東部にある都市。ここは孔子が生まれた紀元前6世紀には魯の国と呼ばれていて、戦国時代においては小国でした。孔子は政治家でもあり、哲学者でもり、儒家の始祖でもあった人物。儒教は中国文化に多大な影響を与え、孔子は国を統べる存在であった皇帝にも尊敬されてきました。

彼は最終的に魯で亡くなり、その偉業を称えるために霊廟が築かれ、その後、歴代皇帝によって孔子にまつわる建造物が建造・再建が続けられました。

登録されている主な構成遺産

孔廟

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曲阜市の中心部に位置する、紀元前5世紀に魯の哀公が孔子の死を偲び、彼が住んでいた住居を改装して築かれた霊廟がルーツ。歴代の皇帝たちは即位した後などにここを訪れ、直接訪れることができない時は代理人まで派遣されるほど。

ここは歴代の皇帝によって修復・増築が続けられ、現在は多数の建築物が集まり、敷地は14万平方mにもなりました。そのため、ここはかつての皇帝の住居・紫禁城に次ぐ広大な建造物に。現在の姿になったのは15世紀の明の時代に再建されたもの。中心となる大成殿は、横54m、高さ32mという大規模な建築物で、孔子の祭祀が行われる場所でもありました。

中国各地に孔子を祀る孔子廟が多く築かれましたが、ここは孔子廟の中でも最大の孔子廟。そして、紫禁城・泰山の岱廟と並ぶ中国三大宮廷建築の一つとされています。

孔林

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曲阜市の北部に広がる孔子とその一族の墓所。総面積は約200万平方m。孔子の墓は半球型の丘にあり、墓碑が建っています。そして、敷地内には墓碑の数は3600以上もあり、漢代から清代までの王族や高官などの墓が点在。ここに埋葬されたのは10万人以上もの孔子の子孫だとされています。

孔府

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孔廟の東側に位置する、孔子の直径子孫とその家族が住んでいた邸宅兼役所。もともとは11世紀に孔廟の近くに隣接して建造されましたが、14世紀に再建された際に現在の位置に移動されました。現在の建造物は、19世紀に再建されたもので、480の部屋があります。しかし、孔子の直径子孫は住んでおらず、現在は観光地として一般公開。

曲阜の孔廟、孔林、孔府はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

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曲阜の孔廟、孔林、孔府が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
曲阜の孔廟、孔林、孔府は、2000年以上に渡って皇帝によって支援された孔子関連の施設は、国内でも最高の職人と芸術家たちが関与した傑作であるという点。

登録基準(iv)
曲阜の孔廟、孔林、孔府は、何千年にも渡る中国の建築素材の発展が見られるものであるという点。

登録基準(vi)
孔子の哲学や思想は、2000年以上の時間をかけ、18・19世紀に、ヨーロッパにおいて政治や思想の発展する過程において重視されていたということ。

世界遺産マニアの結論と感想

儒教の祖である孔子を祀るものだけあって、歴代の皇帝が子孫を大事にしたことから、孔子関連の施設には予算が費やされ、最高の職人と芸術家によって改築・再建。それぞれの時代の建築素材が見られるという点で評価されています。そして、儒学は東洋で発展していったのですが、それが近代ヨーロッパにおいては政治や思想において評価されたということも評価の対象に。

ちなみに、孔子の家系は現在は83代にまでなり、「世界一長い家系図」としてギネスブックにも登録されています。しかし、あまりにも血縁者が多すぎて、何回も改定が行われているほど。家系図に改定が必要というほどに子孫の多い孔子ならではですね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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