ベネズエラの世界遺産「コロとその港」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産 危機遺産2005年~
登録基準(4),(5)
登録年1993年

ベネズエラ北西部にあるコロは、16世紀に建造されたスペインの植民都市。ここは先住民の伝統様式とスペインのムデハル様式、オランダの建築様式が融合した優雅な町並みが残る地。市内にある「太陽の家」や、コロの北東にあるラ・ベラ港の建築物など、約600もの歴史的建造物が並んでいます。

ここではコロとその港がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、コロについて詳しくなること間違なし!

目次

コロとその港とは?

Ángel Raúl Ravelo Rodríguez(Wikimedeia Commmons)

コロはカリブ海沿岸に位置し、首都カラカスより約180km西にあるファルコン州の州都。ここはアンデス山脈の裾野にある乾燥地帯に16世紀にスペイン人が築いた都市で砂糖貿易の拠点でもありました。そして、ラ・ベラ港はコロから北東へ約16kmに位置する港町で、アメリカ大陸でも最初期の司教区でもあり、ここも世界遺産に登録。

この街は17世紀にカリブ海に浮かぶ、オランダ領のアンティル諸島(近海のキュラソー島など)との密貿易で栄え、街は先住民の伝統様式とスペインのムデハル様式(イスラム建築を取り入れた独自の建築様式)、オランダのバロック様式が融合した建造物が600も残存。コロにはバラ窓で飾られた「太陽の家」などの優雅な建築物が残り、ラ・ベラ港はオランダ風の建築様式が残り、税関事務所や礼拝堂が残ります。

危機遺産(危機にさらされている遺産)

2004〜2005年には大雨による大洪水によって街は大きな被害を受け、2005年に危機遺産リストに登録。現在は復興してきているものの、資産の影響を考慮して、ベネズエラ政府にはさらなる保護活動が必要であるとユネスコから指摘されています。

コロとその港はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

Carlos E. Perez S.L(Wikimedeia Commmons)

コロが評価されたのが、以下の点。

登録基準(iv)
コロは、カリブ海沿岸の他の都市と異なり、泥や竹、木材を使用した、土を基本とした伝統的な建築技術が見られ、現在も修復しながら維持されているという点。

登録基準(v)
コロは、南米のカリブ海沿岸におけるスペイン初期の植民都市で、現在もその区画と景観を残していて、先住民、スペイン、オランダの建築様式の影響を受けた建築物が並ぶということ。

世界遺産マニアの結論と感想

コロは、16世紀に設立とスペインの植民都市の中でも古いものの、他の都市とは違い、土を基本とした建築技法で、先住民、スペイン、オランダの建築様式を組み合わせた建物が、今でも当時の区画のまま残っているという点で評価されています。

「アンティル諸島」というと日本人からするとイメージがないかもしれませんが、これは西インド諸島(カリブ諸島)に属しているので、ほぼカリブ海の島々だと考えてください。ちなみに、ベネズエラの北に浮かぶ島々はキュラソー島、アルバ島、ボネール島、ほとんどオランダ領なので、新大陸においてはオランダとスペインはかなり隣り合わせだったことからお互いの文化を受け入れやすい環境でもあったのです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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